就担教員の攻略法1のつづき >>
工学部の就職支援の要である、各学科の就職担当教員(就担)は、キャリアサポートオフィスからすると、難攻不落の難敵であった。その難敵をどう攻略したのかを解説しよう。
山じいはキャリアサポートオフィスを組み立てる前に本学の学生相談室の立ち上げも行った。当時、カウンセリングの素人だった山じいが、メンタル不調の学生を支援するには、越えなければならない敷居があったが、これはさほど難しくなかった。
なぜならば、工学部教員はその道(学生相談)には完全な素人であり、できればそういう難しい学生には関わりたくない。だから(たとえ教員のハラスメントが原因であっても)教員に傷がつかないようにさえすれば、容易く介入できた。
キャリアサポートオフィスの難敵・就担は、2010年代の就活WEBナビゲーションの浸透によって徐々に影響力を失った。就担の切り札である大学推薦には「断ることができない」というリスクが付きまとい、学生が寄り付かなくなっていったんだ。
さらに、2016年卒からの採用時期の度重なる変更で、教員が世の中の流れに付いていけなくなった。就職担当は一年限りの重荷だしね。
山じいはこれらの時代の変化を上手く活用し、難敵・学科就担の弱みを突いたのさ。効力を失いかけていた大学推薦を学生と採用の両者に都合の良い制度にした「ジョブマッチ型推薦」の活用を名工大では推奨している。2016年を境に、先生方が徐々に、面倒な就職支援は山じいに任せておけば良いのではないか、という流れになってきたんだよ。しめしめ!
山じい