名工大の就職支援の神髄と言えば、豊富で多岐に渡る業界研究会だと思う。
かつて興勢を極めたリクナビやマイナビの合同企業説明会は、2万人近くの就活生が集い、何百社もの企業が出展するという、就職情報支援イベントの最も華やかなお祭りであった。
山じいも何度か足を運んだが、「なんじゃこれ?」がいつも感じる印象であった。
真っ黒なスーツを着込み、同じような髪形をしたどこの誰かも判らない就活生が、人気企業のブースの前に集まり、そしてまた、その烏合(うごう)の衆に対して、黙々と同じ説明を繰り返している人事採用の皆さん。刹那的にも感じるその繰り返しに、虚しさを感じた。
採用の皆さんも自分が採用したい学生層というものがあるわけで、そんなまっ黒くろ助に会社の説明をする時に力が入ろう筈がないではないか!!就活初心者(誰もが初心者であり、ベテランなんて在ろう筈がない)の学生連中は、そんな虚しい作業を素直に受け止めようとしている。山じいにはこの大型の合同企業説明会が、そんな虚しい×虚しい行事にしか映らなかった。
よく情報企業には、少なくとも学生の胸には、大学と学部・学科名を示させるべきだと訴えていたものだ。情報企業としてはそんな個人情報を露呈させたり、差別を生むようなマネができるわけがないことを百も承知でね・・・
だから山じいは名工大生には「そんなもん行く意味がない!」っと力説してきた。だからこそ、学内での業界研究会を充実させねばならなかったのだ。
山じい