2004年(平成16年)に「学生なんでも相談室」の初代室長に就任し、相談室の立て直しに取り組み始めた。
相談に来る学生と付き合う中で分かったのが、悩みを抱える学生は、例外なく勉強にも困っているんだな。
遊びやバイト、部活で、忙しくて落ちこぼれる奴もいるが、大学での高度な勉強に付いて行けずに落ちこぼれるのは、「友達作りが苦手な学生」に多い症例である。
人に聞けない、人を活用できない、自分で何とかしようとしてツボにはまってしまい、そのまま鬱になっていく症例が多くみられた。また、元より発達障害や精神疾患を持っている学生も、勉強に付いて行けなくなると症状が露呈するように思われた。
っということで、平成17年の冬に山じいは学習相談室を創った。
各学科の教務委員の先生にお願いして、学科内に学習相談員という教員組織を作ったんだ。
結果は…全く利用者なし。だよね、大学教員って、教育学部出てないもの。大学教員になるのに、国家資格っていらないんだよ。研究するのは得意でも、教えること、特に解ってない学生に教えることは苦手なんだな。
そこで導入したのが、学生による学生の支援「ぴあサポート」。まずは、修士学生を中心としたティーチングアシスタント(TA)に学習相談員を任せ、学生による学習支援システム、いわば「先輩のいる学習室」を組み立てたんだ。
歴代のサポーターに支えられて、今年で15年目を迎える。名工大の学習支援は全国でも先進的なぴあサポートを進めているのである。
山じい