2007年(平成19年)から名工大のキャリアサポートオフィス長を任命された山じい。それまで務めてきた「学生なんでも相談室」の「受け」の仕事よりは、「キャリアサポートオフィス」の「攻め」の仕事の方が性分的には合っていると思う。
しかしながら、本学で山じいがキャリアサポートオフィス長をやっていくのには、以下3つの問題が考えられた。
- それまでに、自分の研究室の多くの卒業生の就職の面倒は見てきたものの、ほとんど企業の人事とコンタクトを取ったこともなく、まずもって名工大生が採用される企業群、さらには社会の構造に関して全くの素人であった。
- 加えて、国立工業大学の就職支援は特殊なものがあって、これまでに脈々と培われてきた学科毎の就職支援のやり方がある。キャリア支援素人の山じいが入り込んでいくにはハードルが高すぎた。
- さらに、キャリアサポートオフィス長を任されたものの、「学生なんでも相談室」を立ち上げた人間として、抜けるわけにも行かず二刀流。イヤイヤ研究・教育もあるわけで、三刀流で仕事を進めていくことになった。
この三重苦をどうやって解決したか(イヤイヤ未だ解決はできてはないんだけど…)という話を通して、山じいを理解、いや、名工大の学生支援システムのことを理解してもらえたら嬉しい。
皆、山じいのやっていることを不思議がってくれるけど、自分でよくよく考えても、大学教員が教育・研究をしながらキャリア支援をやり遂げることは、余程振り切らないと出来ないことだと、齢60を過ぎてつくづく思いますわ。つづく
山じい