逆境をはねのけて優勝!
A夫 : ブラボー、ブラボー、皆んなも知っていると思うけど、名工大のディナートークのワークショップ、初日は『セイコーエプソン』が優勝したんだってよ。
B太 : 知ってるよ~。でもEPSONのプレゼン、山じいの檄が飛んだ直後だったよね。俺マジでびびったんだよね~。それにしても、あの発表した彼女凄くな~い。
全員 : 凄え凄え(エコー)
C子 : それとEPSONのキャッチフレーズ、まさに名工大生のハートにぐさっと刺さったわよね。凄いわよねえ。でも「皆で行こうよ、時代の三歩先へ!」って、あの意味分かる?
(突然、つよインクが割って入る)
つよインク : そんな訳で、皆んなが知りたがっているワークショップの舞台裏を私「つよインク」が潜入レポートしちゃいます。
A夫 : お前誰じゃ、やけに馴れ馴れしいなあ。おまけに山じいカラーの黄色をまとっている。
つよインク : え~私を知らないですか?私はつよインク。私の話はさておき、早速潜入レポしちゃいますね。
(所変わって、ここはワークショップ会場)
B太 : ところで今日はEPSONのOBは誰が来てるのかなあ?
つよインク : 2016卒のYさんです。聞くところによると、Yさんはワンゲルの部長だったそうですよ。
B太 : え~!!。山じいの愛弟子かよ?
C子 : でも今日Yさんが来たのは全くの偶然だったそうねえ。
つよインク : つよインクも今知りました。
A夫 : ところでYさんの仕事は何だ?
B太 : それが~。特許技術部だそうで。
全員 : 特許???
A夫 : 彼は機械系専攻だったんじゃない?
B太 : そうだって聞いてますが。マッチング面談の時、面談官の方がたまたま特許関係の部長さんで、Yさんが「自分は幅広く技術に携わりたい」なんて話したら意気投合しちゃったみたいで・・・・・。それが特許技術部配属の理由らしいの?
A夫 : 面接で意気投合?面接でそんな事ってあるのかい?ふうむ、これは怪しいぞ。
EPSONって何屋さん?
ところで、つよインク。お前EPSONの使い回しだろう。でも機電情でも無いのに君はEPSONで一体何をやってるんだ。
つよインク : えっ知らないんですか?私はEPSONインクのシンボルなんですよ。私の兄弟は沢山居て、皆んなEPSONのプリンタービジネスを支えているんです。私達兄弟は出力する媒体に合わせて七変化、水性/溶剤・染料/顔料と様々な性質を持ち合せているんです。だから紙だけじゃなく、フィルムや塩ビや布にだって印刷する事ができるんです。凄いでしょう。それに私達は皆、産まれも育ちもEPSONで、こんな私達を産み出してくれるのは、まさに化学/材料系のエンジニアなんです。どうです、ますます話を聞いてみたくなったでしょう。
B太 : ところで、EPSONって一体何をやっている会社なんだい。
C子 : 正式社名はセイコーエプソン。時計のセイコーの長野県の諏訪工場が会社のルーツなんだって。以来ずうっと腕時計を作り続けていたから、省・小・精(省エネ・小型化・精密加工)が得意なんだって。
B太 : ふうん。確かにプロジェクターとかも結構小ちゃいねえ
C子 : 今は、インクジェット・ビジュアル・ウエラブル・ロボティクスと4つの事業領域でイノベーションを起こすって言ってたわ~
B太 : ふうん。
C子 : あとね、世界初の商品が幾つもあるらしいのよ
B太 : 例えばどんなの?
C子 : クォーツウォッチ、テレビウォッチ・液晶ポケットカラーテレビ・ハンドヘルドコンピューター・GPS携帯情報端末(ロカティオ)・マイクロロボットなどなどだって
超時代を先取る、エプソンの技術者の気質
A夫 : クォーツウォッチってEPSONが作ったんだ。へえ~。今の時計の原点だね。でも他の商品は今はあまり見かけないよなあ。
B太 : ハンドヘルドコンピューターって、もしかしてノートパソコンの事じゃない?
C子 : そうなのよ。その辺の事を私聞いてみたら、ハンドヘルドコンピュータをEPSONは1982年に世界に先駆けて発売したそうよ。でも当時は技術を先行するあまり、特許まで目が行き届かなかったらしいの。それで後発のメーカーが牛耳ちゃったみたい。
ロカティオは、1999年に出したらしいの。WeBが閲覧出来たり、メールが使えたり、デジカメも出来たりしたそうよ。どう見てもiPhoneによく似てるんだけど。でも当時は個人ユーザーにはあまり売れずに、外食産業のオーダーエントリーとかに使われたんだって。
A夫 : iPhoneが出たのって何時だったっけ
C子 : 2000年の半ばじゃない?じゃあロカティオは少しばかり先に出し過ぎちゃったんだね。
A夫 : 確かに。だからキャッチフレーズが「時代の3歩先」って言う訳か。成る程ね。
C子 : でも技術者の時代の読みの感性は確かよね???
B太 : 時代の1歩先なら、今頃ホクホクだったのにね。(笑い)
C子 : 何か名工大生に通じるものがあるわね。
A夫 : それってどう言う意味だよ?
C子 : 技術が好きで、技術を究める。時には愚直なまでに極める。
A夫 : えっ・・・愚直て言うのは失礼だなあ
つよインク : 皆さん、特許の件はご心配なく。今は本部組織として徹底的に推進しています。何と4事業領域では日米共特許出願件数はNO.1です。
C子 : 確かにYさんの温泉の話ってわかりやすかったわね。
A夫 : 確かに、おいらにもわかったからね。
水を使わず紙をリサイクル?!
B太 : ところでペーパー何とかて言う商品も世界初とか言ってたよね?
C子 : ペーパーラボの事ね。水を使わない世界初の製紙機なのよ。
A夫 : そうそう、紙が消えるって言うやつね
C子 : 違うんだってば。消えるのは書いてある情報よ。水を使わないから給・排水設備が不要で、200V電源が有れば、どこでも置けるんだって。最大の目玉は、何と言っても機密情報が目の前で消せるって事。
B太 : そっか、シュレッダーも紙片のままじゃ情報消えてないもんね。それにその後の工程で、情報漏れの可能性があるって事か?じゃあペーパーラボは、まさに画期的な商品じゃん!
A夫 : スゴッ・本当に凄いね。僕には全く思いもつかなかったよ。これも「時代の3歩先」って言う事???
C子 : そうね、殆ど夢見たいな商品ね。機密情報を完全抹消して、おまけに紙が出来るなんて、本当に信じられないわ?
A夫 : 確かに
どんな環境で未来の技術を育てているの?
B太 : それってどうやって産みだしたんだろう。エンジニアの拘りって奴かなあ。でもそこまでやり尽くすのって結構大変じゃないかなあ?
C子 : でもYさんは明るく話してたわよ。皆な和気藹々の雰囲気で仕事してるって。何かとっても楽しそうだった。
B太 : へえっ~
A夫 : ところでさ長野ってどんな所よ?
C子 : 知らないわよ。
B太 : 寒くないのかよ?
C子 : 知らないわよ。そんなに気になるなら、あなた自分で確かめればいいじゃない
(そんなやりとりの中、つよインクが割って入る。)
つよインク : 名工大の皆さん、潜入レポートは如何でしたか。
どうです、EPSONに興味を持ってもらえましたか?
ここで皆さんに耳寄りな情報です!!!
200円で松本・諏訪に行こう! 多文化交流見学旅行
OBのYさんは間もなく研究室訪問をするとの事。
また2月14日(水)にはEPSONの事業所見学会もあります。
(日本人学生は先着10名、2/2(金)〆切、留学生支援室にて申し込み)
EPSONに興味がある方は、皆さんの目と耳でじっくりと確かめられたらどうでしょうか。OBに直接会えるビックチャンスです。
以上、現場よりつよインクがお伝えしました。
注:このレポートの一部はフィクションです