山じい完全ウォッチング

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家から通える!人々の暮らしを支えるガス管の施工管理|おもろい企業 山田商会(後編)

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おもろい企業探索ツアー第13回は、『株式会社山田商会』。
このシリーズは名古屋工業大学に縁のある企業を訪問して、社長や役員、名工大卒業生に話を聞き、山じいの視点からその魅力に迫るという企画です。では後編をどうぞ。(前編はこちら)

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さて、山田商会の前編は読んでくれたかな??
「山じいのおもろい企業探索ツアー」がどんどんミステリーツアーになってきている。
どんな企業にも「おもろさ」があるのか? と毎回いささか不安な心持ちで取材に伺うが、これがね、皆さんあるんですよ。
どんな企業にも結構おもろいところがね、掘ってみると必ず出てくる。

この山田商会はなんと114年もガス管の施工会社として続いている。おもろくなかったら、こうは続きませんって。

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工場の見学ではなく、車で現場をはしご取材

さて、本記事では、実際に「ガス導管の施工現場」にお邪魔したりして、名工大OBで現場監督をしている西尾君や、和久井君らにインタビューをして、話をいろいろと伺ってきた模様を紹介する。

金山駅前から山田商会の社用車に乗せてもらい、西区の現場まで向かった。
車中では人事総務部の森田さんと、人事総務部次長の木田さんと話をしながらの移動であった。
木田さんは現場上がりの方で、山田商会の売り上げの4割を稼いでいる「屋内配管工事」のスペシャリストである。
今は全体を観るために総務の次長をこなされ、春からは次のステップとして、ベトナムへ支社長として赴任される予定の、山田商会のエースである。

で、木田さんは、山じいと同郷の三重県人なのだ。とは言っても尾鷲市出身。
四日市人からすると、同郷? うん? 紀州の人? ってね、あはは。
高校は三重県内のテニスの強豪私立高校のテニス部出身で、バリバリの体育会系人でした。
やはり、施工管理の山田商会でのし上がっていくには体育会系が有利かねぇ?
運転をしてくれた森田さんは、山じいと山田商会を繋げてくれたキーパーソンなんだけど、元リクルート…やはりね。
山じいを面白いと思ってくれる人事は、元リクルートの人が多いのよね。
なんだか特別な匂いでもするのかね?

山田家が脈々と受け継ぐ山田商会イズム

車中では山田商会のことをいろいろと聞かせてもらった。
山田商会が114年続く老舗のオーナー企業であることは前編で前述済みだが、現在の社長さんは「清水さん」と仰る。
あれ?? 山田商会って社名なんだから山田さんが社長と違うの??
そう、現社長は会長の娘婿なんだって。スーパーゼネコンのご出身で、今ではその経験と人脈をフル活用して、この山田商会を引っ張っているそうだ。
社員の人望もすごくある方らしい。今回は残念ながらご都合が悪く、お会いできなかったけどね。
で、清水社長の息子さんが副社長で、養子で山田家に入っているんだって。山田商会を継ぐ流れは盤石だね。
山田副社長には取材当日無理を言って、少しだけ取材の時間をいただけたので、本記事後半で紹介する。

 

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施工管理=人・モノ・時間+トラブルのマネジメント

あれこれ話をしていると、突然木田さんの携帯が鳴った。
何やら怪しい雰囲気。「しょうがないよ!」なんて話しているのが聞こえてくる…むむむ?? なんだかヤな予感。
電話を終えた木田さんに話を聞くと、今向かってる施工現場でガス管を掘り返している西尾現場監督からの電話で、掘り返していたら作業予定のガス管の周りに「図面にない導管」があり、作業が続行できないらしい。
恐らく未使用の管だろうけど、図面にないので、一応東邦ガスの担当者に相談しなくてはならない事態だという報告の電話であった。

で、今日の作業がないなら、いち早くバラした方がいいということで、山じいたちの到着を待つことなく、今日掘った穴は埋め戻されてしまい、現場に到着した時にはすでに、上からアスファルトを被して、地ならしをしようとしているところであった。
東邦ガスの担当者と協議して、その不明管を確認したのち、再度掘り返すんだってさ。
公道の上での工事なもので、穴を開けたままにしておけないという面倒なしがらみがあるんだな。大変だよねー、道路工事って。
これまでは「迷惑だな」としか思ってなかったけどね。

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よく目にする道路上のスプレー文字は落書きではなく、導管を図面から書き起こしたもの。

っということで、OBのカッコいい仕事姿は写真に収めることができなかったけど、この予定外の出来事(彼らにとっては日常茶飯事)に対して、機敏に作業員の皆さんに指示を出している現場監督の姿は存分に見せてもらった。

工事の遅れは会社の損失だし、協力会社から来ている作業員の人たちは工事の進んだ距離に対して賃金が日払いで支払われるから、こういうストップは心穏やかではないだろうしね。
そんなあれこれをマネジメントしていかなければならない施工管理の仕事って、やはり大変そうでしたわ。

 

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家から通える施工管理 

さすがに、住宅街の一角の路上の現場、厚手のジャンバーを着せてもらったものの木枯らしが吹いてる中、路上でインタビューって雰囲気ではなく、かといって喫茶店もなく、急遽車中で話を聞くことになった。
さて、一人目に紹介する名工大OBは、屋外導管施工部門で現場監督をしている6年目、土木専攻院卒、西尾君です。

山じいとしては、なぜ彼が建築・土木の就活生にあまり人気のない「施工管理」を主務とする山田商会を選んだのか、興味津々であった。

彼は関高校の出身で、名工大在学時は土木専攻の上原研究室でコンクリートの研究をしていたそうだ。
地元志向が強いが、かといって公務員志向ではなく、数社の地元ゼネコンから内定をもらいながらも、最終的に山田商会への入社を決めたのは、やはり施工現場が「名古屋市内メイン」だったからなんだって。
なんぼ地元ゼネコンでも、都会で働けるとは限らないものね。
「職場が市街地」というのは東邦ガスの売りでもあり、東邦ガスの人事はそのポイントで中電との差別化を図っている。
このポイントが、山田商会が同じく東海地区文系大学の学生から人気の理由なんだよな。

山田商会のすごいところは、勤務地をできるだけ自宅周辺にしてくれること。
そして、ほぼ転勤がないところ。
これはこれで絶対的な売りだよね、みんなも良いと思うだろ?
そして社用車で通勤ができること。

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道路の奥深くを想像しながら、今日のトラブルについて説明を受けている様子

東邦ガスの下請けだからまったり、退屈」ではない!! 現場監督のチャレンジングな毎日

でも、仕事の9割方は東邦ガス絡みで、東邦ガスの仕様書に従って施工管理するだけの仕事って聞くと、つまんないって思わないかい??
でもね、すでにもう山じいも体験したけど、仕様書の図面通りには仕事が進まないんだよ、地中の世界は!! 掘ってみなけりゃ分かんない! 

そして、都会のインフラ施工管理の仕事なら、まったりできるんじゃないって思うけど…
いやいやいや、ガス導管を地中から掘り出し、埋設する際に、周囲に巡らされた他の導管を傷つけないように施工する緊張感は半端ないらしい。
西尾君はいつも現場でキリキリすると言っていた。
だからこそ、チームで施工をやりきったときの達成感は痺れるらしいですわ。
「やり甲斐を感じる暇もないほど、一杯一杯で働いています!」って、とても充実した顔つきで語ってくれました。

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混線する地下の様子

他社が投げ出す仕事を最後までやり切る技術が山田商会にはある

そのキリキリのトピックの一つとして、西尾君はこんな話をしてくれた。
以前、白川公園の近くで、大口径のガス導管の取り換え現場を担当したそうだ。
そこでは交換したいガス導管の上に、張りつくように「通信系の細い導管」が走っていた。
通信系の導管ってやつは特に曲者で、プッツンしようものなら、億単位の補償問題に発展しかねないんだって。

下の太いガス導管を替えたいんだけど、どうしたらいいか? その場の責任者である西尾君、ハタと困ったそうだ。
こんなときこそ山田商会の出番なんだけど、若手社員の西尾君としては一杯一杯。
他の施工業者だったらこんな案件は、リスクを取らずにサジを投げるんだって。
で、山田商会に難しい案件が回ってくる…それをやり切るのが山田商会のプライドであり、強みなんだ。

西尾現場監督もさすがにその場は一度埋め戻し、会社に持ち帰って、現場監督の先輩諸氏に相談したところ、妙案を授かったんだって。

それは、ガス導管を取り換える間中、その通信ケーブルを上部から吊り上げるという離れ業工法で、何とかその手法を用いてやりきったんだって。
やりきれた自分にも大いに感動し、相当自信になったみたいだよ。
ガス導管を替えるだけでもドラマがあるんだね!
チーム西尾は、今日も名古屋のどこかしらを掘り返しているんじゃないだろうか。

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2件目の取材現場もまさかの工事終了風景

西尾君のインタビューを済ませた後、木田さんがどこかの不動産屋の親父みたいな顔をして「もう一件見せたい物件がある」と言われ、次の現場へ移動した。
なんとそれは、名古屋高速経由で知多半島有料道路を南下した先の武豊市の現場。
武豊高校の敷地内のガス導管の配管現場で、木田さんの得意とする施設内施工の現場のはずだった…

しかーし、西区から武豊まで小一時間車を走らせたものの、な・な・なんと、この現場も既に工事が終了していて、またまた埋め戻され、アスファルトで地ならしするばかり。
工事は早朝から始まり、14時頃には穴埋めまで完了していることが多いそうだ。
昼からの取材だったから、見学できる現場が限られていたこともあり、遠くまで出かけたのだが残念であった。

結果、一日の間にアスファルトの地ならしを2か所も見学し、インタビューは西尾くんのみになってしまった!

「もう少しネタが欲しい」と森田さんに相談したところ、後日改めてもう一人、名工大OBで現場監督をしている方に学校に来ていただいてインタビューできることになった。
 

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社会人3年目の和久井君の選社軸

2人目に紹介するのは、名工大の第二部・社会開発工学科土木コース出身、27歳の和久井君だ。
彼の元指導教員は山じいのダチで、土木工学科の交渉人(?)秀島教授。
秀島教授は都市基盤計画が専門で、ネゴシエーション(交渉)のプロ。
昔はよく円頓寺商店街近辺の花街に出没していたが、近頃は堀川の上をSUP(スタンド・アップ・パドル・サーフィン)に乗って流されているアクティブおじさんである。

そんなネゴシエーションの得意な研究室出身の和久井君は、初めからニッカポッカおじさんたちの言い分を上手にネゴシエートしながら仕事を熟していく施工管理に憧れていて、この山田商会に入ったんだって。
4人兄弟の次男坊で、どこへでも出ていける立場だったのが、お兄ちゃんが婿入りしたもんだから、彼が和久井家を背負って立つことになり、地元志向で会社探しをすることになったそうだ。
だから家から通えて、そして転勤のないこの山田商会を見初めたんだ。
彼にぴったんこカンカンな職場だったんだね。

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チーム和久井メンバー(メンバー構成については前編で解説しています)

現場監督は2年目からが勝負

で、彼はどんな仕事しているのか。職場は西尾君と同じ「屋外配管施工管理」なんだけど、彼はまだ入社3年目。
経験値はよちよちの赤ちゃんだ。
山田商会の1年目の現場監督は先輩に付いて、一年間の丁稚奉公だ。
受注した工事をどのようにマネジメントしていくのか? 中電や上下水道局や通信会社の担当者と、どうネゴシエーションしていけばいいのか? 道路の使用許可はどう取れば良いのか? そして何よりも穴掘りを担当してくれる協力会社の作業員のおじちゃんたちと、どう付き合っていけば良いのか? 実際の導管の配管を担当してくれる社内の工事士さんの取り扱いはどうすればよいものか? 勉強しなければいけないことばかりである。
一年後には自立しなくちゃならないので、毎日必死で勉強したそうな。

そして2年目からは、新米現場監督としてチームを率いる。
みんなをまとめて、One Teamで山田商会に降りてくる無理難題な受注工事をこなしていくんだよ。

新米現場監督は、山田商会協力会社のメンバーで構成される25チームの中から、経験豊富なチームをあてがってもらえる。
和久井くんが初めて持ったチームの大将はとても強面で、初めは怖かったそうだが、仕事をしてみると、とても優しく頼りがいのあるおじちゃんだったそうだ。
上司も考えてますよね、新人にはそういうおじちゃんを付けてくれるようだからご安心を!! 

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屋外配管施工現場のひとコマ。左上に点字ブロックが見えるている通り、掘っているのは普段歩いている市街地を通っている道の下。

毎日穴を掘っていればいろいろ出てくる

まだ独り立ちして一年半ちょっとの和久井新米現場監督だが、すでにたくさんのドキドキを経験してきたそうだ。そのいくつかを紹介しよう。

1. 栄のど真ん中で穴掘っていたら「怪しげな人形」が出てきた。
おお〜〜怖い!!

2. 市内のある場所で穴掘ってたら、なんと戦時中の防空壕が出てきた。
おおお〜!! このときはさすがにお祓いをしたそうである。そんなちょっと怖〜い過去が地中から出てくるそうだ。さらに、

3. 錦三の工事では、施工中の周りの目がとても怖かったそうだ。「暗くなる前に道を元に戻せよ!!」なんて、本物の強面からプレッシャーをかけられる妄想にかられることも。
あれこれドキドキが収まらず、またその緊張感が本当に堪らないそうだ。

とか言いながら、和久井先輩まんざらでもなさそうなんだよね。
自分のチームで目の前に立ちはだかる難局に立ち向かい、片づけていく。
これはやり甲斐以外の何物でもないやんね!
そんな職場に自宅から社用車で通える山田商会って、ありなんと違うかなあ??

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山田副社長に伺った老舗・山田商会のビジョン

最後に、取材当日無理言って急遽お願いした、山田商会をこの先引っ張っていくオーナー社長の跡取り、山田副社長を紹介する。
山田副社長、お時間のない中、突然のお願いをお受けいただき誠にありがとうございました。
で、山田副社長の考える「これからの山田商会」のポイントをまとめると、次の2つになるようだ。

  1. ガス導管の施工管理の一本足打法からの脱却
  2. 全国の人の足りていない地域でのインフラ施工

1はガス導管の施工だけでなく「電気・水道」も今後は手掛けていきたいということ。
なぜ? そして可能なの??
確かに屋外配管においては工事中にそれらの配管に配慮する必要はあっても、一緒に工事する必要はない。
つまり、水道工事施工を別途請けることを狙っているのではなく、大事なのは「屋内配管施工」での同時施工だそうだ。

山田商会の売り上げの4割は屋内設備配管。ここを施工するときに、同時に電気・水道も配管することが多いことを考えると、納得できるよね。

ただ、水道など新しい分野だと二次請けはできても、儲けの出る元請けになるには実績が必要で、今会社を挙げて取り組んでいるそうだ。
水道の元請けまでやりだしたら、売り上げもどどーんと急成長するだろうね。自己資本比率80%の豊富な資金力を活かして、M&Aも積極的に考えているそうだよ。

そして、2つ目は全国展開。
地方では人手不足で山田商会のようなガス導管施工に特化したスペシャル施工会社は少なく、今でも山田商会の技術力の噂を聞いて地方から依頼があるそうだ。
これはチャンスではあるものの、山田商会の売りである「自宅から仕事に通えて、転勤がない」という大きな売り文句にケチがつくことになるため、副社長は少し困惑気味だったが、山田商会のスタンスはあくまでも地元推し。
これからの展開としては「地産地消」を目指し、地方には地方出身者を配置するやり方を考えていくそうだ。

地元志向の君、安心して山田商会の門を叩いてみよう。
経営の安定した老舗企業で、君の力を発揮してみないかい?

文 山じい
編集・写真 つかっちゃん 

 

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株式会社山田商会
1906年に創業し、来年で115年目を迎える老舗企業。名古屋瓦斯の本管工事から事業は始まる。屋内管の工事やガス機器の販売も開始し、終戦後はコークスの販売や水道・下水道工事への参入などで着実に事業の幅を広げ、現在ではリフォームも手掛ける総合設備工事業者。インフラの老朽化に伴う更新工事や、長い歴史の中で培ってきたノウハウと信頼による受注の増加で緩やかに成長し続けている優良企業。

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■ 問い合わせ先 
 (株)山田商会 人事部 人事課   jinjibu@ymax.co.jp

■ 人事部からのメッセージ
名工大生のみなさま!本記事を読んで、おもしろい企業と感じられた方は、お気軽に会社見学にいらして下さい。
景気の影響を受けない、114年間で赤字が1回だけの超安定企業です。
山田商会の特長が分かりやすく掲載されている、採用ホームページもぜひご覧ください。
随時会社見学を行いますので、jinjibu@ymax.co.jpまでご連絡下さい。
お待ちしています!

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