新シリーズ『おもろい企業探索ツアー』第一回は株式会社ISOWA。このシリーズは名工大に縁のある企業を訪問して社長や名工大卒業生に話を聞き、その魅力に迫ろうという企画です。君たちの視野を少しでも広げられたら良いなという山じいの常なる願いをカタチに。後半記事をどうぞ。前半記事はこちら。
工場見学の後は、会議室でお茶しながら、社長と次期社長であるボン、そのお姉さんであるお嬢、役員の皆さんとの座談会でした。社長、ボン、お嬢、役員、それぞれの思いを語ってもらいました・・・素面でね。
何を作るか以上に、どう働くかを考えるオーナー社長
最初の印象では、この規模の段ボール製造機メーカーでは名工大生の採用は勿論、彼らへの訴求もできんなあ・・・社長が掲げている「世界一社風のいい会社」も胡散臭いなあ…だったのですが、皆さんの口から出てくる言葉は「風土改革」「働き方」「理念採用」に終始していました。
「何を作っている会社か」ではなく、「どう働ける会社か」をとても大事にしているんだと感じました。
勿論、段ボール製造機メーカーであることへの誇りは強く感じるものの、大事なのは何を作っているのではなく、この生業を通して経営者だけでなく全社員が如何に生き生きと働くことができるのかを追求しているからなのです。
それは、300名弱の社員規模のオーナー企業だからこそ成り立つ経営方針なんだと気付き、最初に感じた二つの懸念はすっきり晴れたのでした。
うちのOB達が話していた内容や顔つきにも合点がいった瞬間でした。
強いリーダーシップと実行力でISOWAの社風はさらに良くなる
でも、ちょっと気になったことが・・・
わぁーわぁー喋る社長の横にちょこんと座っている次期社長、ヒカルくん(ボン)はどうなんだろう??
こんなうるさい社長(それも実の親父)の下ではやりにくくないだろうか?それに、役員連中は皆、社長の秘蔵子。
社長がトイレに行ってる隙にちょこっと聞いてみました。「ボンはどうしたいの??」
ボン曰く、
自分は文系出身で、名工大のOBの社員たちのように機械を自分でつくれるわけではない。そんな自分にできることは、「自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける世界一社風のいい会社」という理念の実現、環境づくりしかない、と考えている。
自分も含め、特に若い世代は、今のこの社風が完成形だとは思っていない。自分たちで世界一にしていくという気概は持っている。
こういった環境づくりを先導することこそ、みんなが私に期待してくれていることだと思うので、自分の立場を最大限活用して、みんなが今以上に、自分と自分の愛する家族の幸せのために働ける、そしてそれが、自然とお客様満足に繋がり会社も永続していく。そんな環境づくりを目指していきたい。
と、頼もしい限りのお言葉でした。
共感してくれる人だけ採用する 理念採用という挑戦
ではISOWAさんの採用方針はどうなんだろうか?
社長が四代目を継いだ時、この会社は単なる名古屋の段ボール製造機メーカーだった。
会社の規模感はほとんど変わっていないが、当時の社員は職人気質でBtoB中小企業の典型のような雰囲気だったそうな。
そんな会社に中途で入社して来たオーナーの息子に何がやれるわけでもない、ただオーナであるだけ。
これではいかん・・自分にやれることは何か?会社の風土改革だと。それには先ず人だ!!社長自ら新人の採用を始めた。
「将来俺はこの会社をこうしていきたいんだ!」という理想を語って彼らを集めたそう。
最初から上手くいくはずもなかったが、徐々にその考えは浸透してきて、何を作っている会社ではなく、社風がいい会社を目指した。
新人は社長の想いに共感して入社した、入社してみたら段ボール製造機を作っていた。それでも良いんじゃないか、これがISOWAさんです。
そうしてポチポチと社長のこの考えに共感した学生たちが入社するようになったそうである。
社長が最初に採用したのが、今横に座っている役員の皆さんだそうだ。
名工大卒業生は全社員の5%にも及ぶ一大勢力
そしてISOWAさんに在籍している本学OB(全社員の5%もいる)達は皆若く、大手に疲れて転職して来た中途採用組ではない。
全員新卒採用で入社しているのだ。
工場で生き生きと話してくれた、児玉君や宮下君を見てくれれば判るはずです。この会社の社風に共感し入社し、そして生き生きと段ボール製造機を開発しているではないですか。
そして、地元の企業であること。これも働き方を考えた時に大事な因子なんだとの社長の考えでした。
そのとおり、どう働くかが大事なISOWAさんですね。
名工大生は「一度折れているから強い」
社長の名工大生観は「一度折れたことがあって、ローカルに根付いた優秀な技術者」。
そんな名工大生にISOWAはピッタリじゃないですかね。
「すべての名工大生に来て欲しいわけではない、ISOWAのこの働き方に共感できる名工大生を是非採用したい」と言っておられた。山じいも納得、名工大生のそれなりの数はこの考え方嬉しいんじゃないかなあ・・是非一度会社を見てみるべきだよ。
社長とも、会社見学会を企画したいと意気投合しました。
個人に最適な働き方を作る〜ルールがないから柔軟に対応できる
この席には社長令嬢であるお嬢のひとみさんも同席していた。
ボンのお姉さんで彼女も就活で悩んでいた時にお父様の懇願でISOWAに新卒入社したんだそうな。相当悩んだ末にね。
大変優秀な広報担当であるんだけども、ここではそれは置いておいて・・。
ここでお嬢を出してきたのはそこではなく、ISOWAの働き方なのである。
彼女は旦那のご都合で静岡市に在住の一児の母。
ISOWAに静岡ブランチがあるのか??否!!
彼女は基本は在宅勤務で、今日みたいに必要な時は春日井の本社まで出かけてくるんだそうだ。いやいや、社長令嬢の我儘勤務体系なのでは・・・そうでないんですね。
ISOWAで働きたい人、ISOWAのために働ける人、を働ける環境で働いてもらう。それがISOWAの働き方改革なんだ!
ISOWAにはダイバーシティーに対応したどんな仕組みがあるのか聞いてみた。
そしたら「ルールを作らない!」それがISOWAの働き方改革なんだと。働く人その人その人の環境に合わせて自在に働き方を調整する。これがISOWAの働き方改革なんだってさ。下手なルールを作るとそれに縛られてしまう。それではダイバーシティーにならない。確かにな・・・。
少しでも気になる諸君はいつでもOB・OG訪問へ
そんな気付きをいっぱい貰ったフリーディスカッションを過ごし、そのまま勝川駅前のホテルの日本料理屋で、今度はアルコールの勢いを借りながら、ISOWAさんのことを根掘り葉掘り聞きだしました。でもそれはオフレコ・・なんせ酒の席の内緒話ですから。
気になる人はOB・OG訪問のアポイントを取って、自分の耳と目で確認してきてください。それが一番です。必ず、フィットする人居ると思います。幸せに働こう!!!
あとがき
ISOWAさんを表現すると・・・
- 「世界一の社風」を目指す、理念採用、理念経営に示される「自在性のある人材活用と経営方針を持っている会社」・・中小のオーナー企業だからこその強みですね。
- 企業研究セミナーで、この規模感で46名も集客できる、何かを持っている会社。
- 段ボールといった流通を牛耳っているアイテム製造を担っているので、「ISOWAが止まれば世界が止まる」と豪語できる会社。
- やっぱりISOWAは実際に見てみないと、その空気を感じてみないと、理解できない会社
山じいとISOWAのお付き合いは始まったばかり。今後の企画をお楽しみに。
11月5日(月)16:20〜に生協食堂で実施される名工大ディナートークにも参加されるから、気になる学生は19:00からのフリートークだけでも参加しにおいで。(人気企画のため、予約必至。フリートークは予約不要)
OB・OG訪問の問い合わせ
OB・OG訪問はいつでも歓迎、以下より問い合わせてみよう。
★メール saiyou@isowa.co.jp
★電話 0568-34-1817
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株式会社ISOWA
採用ホームページ 株式会社ISOWA 採用サイト2019
社長が12年書き続けているブログ 磯輪日記
山じいの取材についても執筆してくれています 山じい の正体 - 磯輪日記
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さ〜て、次回の『おもろい企業探索ツアー』は?
豊田ハイシステム株式会社を訪ねて来ました。豊田自動織機100%出資のSIer。名工大卒業生へのインタビューと社長との対談を通して豊田ハイシステムの魅力に迫ります。
公開は11月上旬...LINEでお知らせ。
山じい