山じい完全ウォッチング

名工大生の就活に必要な情報を発信中。名古屋工業大学キャリアサポートオフィス長 山下教授に完全密着。Presented by idG.inc

“名工大リケジョスイーツトーク”

豊田自動織機の唯一のIT子会社|おもろい企業 豊田ハイシステム(前編)

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新シリーズ『おもろい企業探索ツアー』第2回は豊田ハイシステム株式会社。このシリーズは名工大に縁のある企業を訪問して社長や名工大卒業生に話を聞き、その魅力に迫ろうという企画です。君たちの視野を少しでも広げられたら良いなという山じいの常なる願いをカタチに。では前半記事をどうぞ〜。

 

山じいです。好評の「おもろい企業探索ツアー」の第2段にお邪魔したのは豊田自動織機100%出資IT企業である豊田ハイシステムさんです。 

またまたなんですが、なんでこの会社???ですよね。
山じいもこの会社の名前は知っていたものの、豊田ハイシステムが豊田自動織機の子会社であることを知ったのはついこの間。それもIT会社さんだったとは?状態でした。 

今回のツアーの探索ポイントは三つあります。

1. 豊田ハイシステムがどんな会社なのかってこと

2. IT企業さんの住み分け

 a) 独立系、メーカー系、そしてユーザー系。

 b) 作っているものの違い、組込みソフト系なのか、業務ソフト系なのか、はたまたインフラ周りなのか。

3. そして極めつけ、豊田自動織機という会社の位置付けとトヨタグループについて

っということです。この訪問を通して分かったことを、うちの学生連中にを卸していければと思います。

 

 

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落ち着いた雰囲気のオフィス。天井は間接照明になっていて疲れにくそう。写真の右側では立って会議をされています。

亀城オフィスを見学

今回のツアーは長い夏休みが終わろうとしている大学教員としてはとってもアンニュイな時、九月末の秋雨がそぼ降る中、刈谷駅前から始まりました。

採用の山本さんと採用紅一点の飯尾さんお迎えの車に乗せられて、駅前本社オフィスではなく、車で十分ほどの所にある豊田自動織機の情報技術研究所内に同居している刈谷の亀城オフィスに連れて行ってもらいました。

オフィスをグルっと説明頂きながら見せていただき・・・っと言ってもIT系の会社さんはPCの前にかじりついている社員さんが居るばかりで、おおっという風景は期待できないのですが。

ただ、僕がこれまで見てきたIT企業のオフィスとは違い、うちわを扇いでる人、後ろ向いて話し込んでいる人、隣の人と笑顔で談笑している人・・・なんかほわッとしたものを感じました。システム組んでます、私プログラミング中です、なんて眉間に皴の人はいなかったです。

そのオフィスの一室で、うちのOB(情報)の野田君と、古池社長にインタビューしてきました。 

 

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実際に社内を歩いて見学すると、雰囲気や仕事のイメージが掴めて楽しいですよ。名工大生諸君もたくさん企業訪問の機会を持つことをおすすめします。

トヨタグループにおける豊田自動織機の位置付け

で、何故この会社を選んだんだって・・そこ大事なとこですね。

この会社のおもろい所は、まずもって親会社である豊田自動織機がとてもユニークな会社さんだからなのです。

みんな知ってますか?豊田自動織機は、あの世界のトヨタ自動車の親会社なんですよ。

みんな豊田自動織機のことトヨタ自動車サプライヤーの一つだって思ってませんでしたか??

もちろんその一面もありますが、豊田自動織機が親なんですよ。

豊田佐吉翁が創業した豊田自動織機製作所が始まりで、そこの自動車部からトヨタ自動車は産まれたのです。だからこその社風と格豊田自動織機にはあるのです。それは就活をしてみればきっと判ります。

その血筋を継いだ豊田ハイシステム、きっとおもろいに違いないと山じいは確信していたのです。

このくだりは本ツアー後半の古池社長とのインタビューにて語られてきます。トヨタグループを目指す人は是非とも確認・意識するように。

 

豊田自動織機の唯一のIT子会社THS

もう一つおもろいのは、大方の巨大企業に紐付いているユーザー系IT子会社には、必ずその持ち場があるんです。

IT企業は大きく分けると、

◎機械を動かすシステムを設計する組込みソフト系IT企業

◎会社の業務や運営システム系ソフトを扱うIT企業

◎サーバーやネットワークなど会社のインフラを構築するIT企業

この3つに分かれていて、トヨタ自動車や、デンソーの様な大手メーカーでは、それぞれを得意分野とするIT子会社群が配置されているのですよ。

ですが、豊田自動織機にはこの豊田ハイシステムの一社だけなんです。これも不・思・議!!こんなに大きな会社なのにね。

この謎を解くべく、この豊田ハイシステムを山じいの探索ツアー第2号に決めたのでした。

もう一つ、直接的な理由として、この古池社長、社長というお立場ながら、山じいの研究室に乗り込んでこられたのです。「おお、採用にやる気満々だわ!!会社を作るのは人だ!がよく判っていらっしゃる社長だと山じいはピ~ンと来たのでした。こりゃこの会社は調べなあかんと。

 

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整理整頓が行き届き、働きやすそうでした。プログラミング作業をしている方はあまりいませんでした。システムの源流を考えるクリエイティブな作業が多いそうです。

IT企業の分類を知ろう

NECソリューションイノベータのようなITメーカー(NEC)の子会社である「メーカー系IT企業」や、インフラや通信企業あるいは通常のメーカーのIT子会社であるNTTデータ東海の様な「ユーザー系IT企業」、そして全く独立してしがらみの無い、オービックのような「独立系IT企業」に分類され、それぞれ特徴ある働き方ができるのです。

豊田ハイシステムはユーザー系ってとこで、それも、豊田自動織機のIT系システムをすべて一社で担っているわけです。

豊田自動織機の情報システム部が考えた構想を基に、そのプログラムを考えシステムを組み立て実装する位置にある企業さんが豊田ハイシステムなのです。

だからここのオフィスは豊田自動織機の情報技術研究所内にあるのです。みんな解りましたか?

ここでうちのOBの野田君がこの会社を選んだ理由、そして働き方を語ってくれました。そこからIT企業のなんちゃるかを紐解いてみましょう。

 

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名工大OBの野田さんが豊田ハイシステムを選んだワケ

野田君はH22に本学情報工学科を卒業して豊田ハイシステムに学部卒で入社した8年目の、中堅ハイシステムマンです。どうして進学しなかったのか??

就活時にちょうどあのリーマンショックに遭いこの先に不安を感じたせいもあり、元より愛知にあるユーザー系IT企業を狙ってダメだったら進学しようと考えていたそうです。

トヨタコミュニケーションシステム(TCS)さん、豊通シスコムさんと、豊田ハイシステムさんの3社を受け、3社さんから内定を頂いた上で、豊田ハイシステムに決めたんだって。格好いいね~!!

彼曰く「優秀ですから!!」おほほほ。

 

では、何故豊田ハイシステムなのか・・・?

規模で行けばTCSさんなんだけど、前述のように、豊田ハイシステムは一手に豊田自動織機のIT業務を担っているわけで、ここが一番幅広く色んなことにチャレンジできるIT企業だと思ったからだそうです。

ここらが豊田ハイシステムの一番の特徴なんだよね。

因みにデンソーアイシン精機の下にもこういうユーザー系IT子会社があるんだけど、どちらも仕事内容が細分化された何社かの子会社があって、やれる仕事に偏りを感じたそうです。
それともう一つ(どっちかというとこっちの方が大切かな??)彼は就活を始めるまで豊田ハイシステムのことは全く知らなかったそうで、吹上の企業研究セミナーで当日ホール内をプラプラ歩いているときに、先代の社長に拉致されて、30分程度、会社の話ではなく、人生論やキャリアパスのことなどのお話を伺うことができたんだって。社長さん直にだよ!?

彼からすると、「えー貴方社長さんなんですか??」が第一印象だったそうで、その後何度も個別の企業説明会でお会いし(最初はこの社長は暇なのかと思ったそうで(内緒))そこまで人を大事にしている会社なんだと強く印象に残ったそうなんです。

前回のISOWAさんの探索ツアーでも話題に上りましたが、仕事の内容も大事だけど、一番はどう働けるかだよね。

 

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自分の仕事をマネジメントできる会社

で・・・彼に、「今はどう働いているの?」って聞いたら、「うちはフレックスなんだけど8〜9時には出社して、必ず定時には退社しています。休日出勤もないですよ!!」

え、、、IT企業ってブラックじゃないの???

彼曰く「自分の仕事をマネジメントできないのは能力が無いのです!」とぴしり!!

毎日だらだらと学校に泊っている山じいはお恥ずかしい限りで・・・。

「この会社はそういうマネジメントがきちんとやれる会社」なんだだそうです。
前述しましたが、野田君にお話を聞く前に人事のお二人に会社内を見せてもらったのですが、勿論IT企業なので、これといって何も面白いものもなく、大きなワンフロアの部屋に部署ごとの島があり、机とPCが整然と並んでいる。

今どきのITベンチャーの様なフリーデスク制度でもなく、昔ながらのオフィスなんだけど・・・そこそこに笑顔があるんですよね。そしてうちわを扇ぎながら仕事している人、後ろの人と議論してる人、談笑してる人・・・とても余裕を感じる仕事場だったのが印象的です。

 

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「考えることが好きで、今の仕事は自分に向いている。」という野田さん。親会社向けの仕事も一般企業向けの仕事も両方経験している野田さんは若きホープ。「自分は優秀ですから」と冗談を交えて楽しそうに仕事の説明をされる姿に、努力を評価してもらえる環境があることが伺えました。

アイディアを形にできる立ち位置

で、野田くんのやってる仕事は、織機の主力製品であるフォークリフトの販売システムの設計なんだよね。

フォークリフトって知ってますか?販売価格は、ほぼほぼ原価割れなんだって!!その後のメンテナンスが大きな収入源らしいの。そう、あのプリンター商売やら、スマホ商売と同じね。(購入時点の支払額が維持費より安いという意味で)

販売システムの構築ってメチャ面白いらしいんだよね。フォークリフトは販売店や顧客毎にカスタマイズして販売しなきゃなんない。だからシステム作りました~お終い!じゃない。その分、自分の作ったシステムを販売店のおっちゃんやら、フォークリフトのユーザーさんから評価してもらえ、誉められ、叱られるんだって。

これって、皆がやりたがってるB to Cに他ならないよね。SEでこれを味わえるなんて、すんげぇー会社だよ。

ま、だからこそ、優秀な野田くんは豊田ハイシステムを選んだんだね。納得然りの山じいでした。

 

更に突っ込んで、野田君に、豊田自動織機の情報システム部と豊田ハイシステムと、そのプログラムを実際に組んでいる請負の会社と・・どこが良いのか聞いてみました。

8年選手なので十分理解はできていると思います。 

勿論、給料や福利厚生面から言えば絶対に豊田自動織機の方が良いと。

でも、野田君は働き方ならば絶対にハイシステムだって。豊田自動織機の情報システム部の人たちは一人で幾つものプロジェクトを抱え、下手をするとそのマネジメントが主務になっているとのこと。

自分の考えでシステム設計のできるハイシステムの働き方は最高だそうです。

また逆にどれだけ給料が高くとも、彼が仕事を卸している請負の会社の仕事は彼には向いていないとのことでした。考えることが大好きな彼にとって、今の環境がベストポジションってことだね。

 

さて、前半はここまで・・・どう、豊田ハイシステムさんのこと判りましたか??あ、この働き方、僕好き!!な、名工大生結構いるんじゃないかな???

 

後編へ続く 

山じい

 

後編は11/9(金)公開予定。LINE@とTwitterでお知らせします。

  

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