山じい完全ウォッチング

名工大生の就活に必要な情報を発信中。名古屋工業大学キャリアサポートオフィス長 山下教授に完全密着。Presented by welcomes inc

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アウトソーシング事業から生まれたニーズ先行開発型SIer部門|おもろい企業 アウトソーシングテクノロジー(前編)

 

f:id:idworks:20201012173752j:plainおもろい企業探索ツアー第17回は、『株式会社アウトソーシングテクノロジー』。
このシリーズは名古屋工業大学に縁のある企業を訪問して、社長や役員、名工大卒業生に話を聞き、山じいの視点からその魅力に迫るという企画です。では前編をどうぞ。(過去の特集一覧はこちら)

人材派遣だけじゃない!アウトソーシングテクノロジー

コロナの影響もあって少し間が空いてしまった。久しぶりの取材先は、株式会社アウトソーシングテクノロジー(以下、OSTech)。

イヤイヤ、何の言い訳もできません。名前の通り、アウトソーシングの会社です。なんぼコロナ禍でも、人材派遣会社を取り上げるって……なんてことはないんですよ。このOSTech、おもろいんですわ。騙されたと思って読み進めてほしい。

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OSTechとのご縁は元トヨタのエンジニアの小幡さん

OSTechとの付き合いは、OSTechの特別顧問である小幡さんとの出会いから始まる。
このじい様、齢75歳で山じいの一回り以上も歳上なのだが、なにせお元気でお若い。工業高校からのたたき上げの元エンジニアで、エンジンに精通している。この歳になっても、毎年鈴鹿のフォーミュラーレースに通っていらっしゃる強者だ。

小幡さんが、自動車メーカーのパワトレ(エンジンで発生した回転エネルギーを効率よく駆動輪に伝えるための装置)の関係者と話しているときの相手の様子からしても、ただのじい様でないことは一目瞭然である。皆、このじい様をリスペクトしているのだ。

山じいがこのパワトレじいさんと出会ったのは、本学の「アジア人財育成プログラム」で、かれこ10年くらい前になる。
このプログラムはアジア圏の優秀な留学生を各国からスカウトしてきて、名工大で鍛え、国内自動車関連業界へ入社させるというもので、小幡さんは自動車業界と本学のパイプ役として名古屋工業大学に籍を置いていた。
山じいはこのプログラムの就職支援役だったので、そこで必然的に出会ったんだ。

ただ、このじいさん、現場たたき上げの昔気質のエンジニアマンで、若い事務方は相手の仕方が分からず四苦八苦していた。

しかし、ガソリンスタンドを実家に持つ山じいは、そんな元気過ぎる小幡さんと車談議で盛り上がり気が合って、ここまで長くお付き合いが続いているのだ。

小幡さんはトヨタ自動車を早期定年後、自動車業界に強みを持つアウトソーシング企業の顧問として再就職し、ここに至っている。
日本の自動車パワトレ業界に造詣が深く、人材派遣先の開拓には欠かせない、OSTechの重要人物である。
こういった関係性があって、OSTechはアウトソーシング会社でありながら、本学の「企業研究セミナー」にも出展し、名工大生での採用活動を積極的にされている。来春は5名入社予定である。

そうとはいえ、やはりOSTechはアウトソーシング企業。派遣業態の事業をしているわけで、君たちが就活を考えるときには選択肢に入りづらいだろう。

しかし、この際なので、アウトソーシング業界についての正しい知識を君たちにしっかりと勉強してもらおうと思う。

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 派遣には一般派遣と特定派遣の2種類がある

まず、「アウトソーシング=派遣=不安定・低給与・派遣切りの不安」、と十把一絡げにしないでほしい。
派遣業態の中にも一般派遣と、特定派遣の2種類がある。
一般派遣は、派遣会社の紹介を受けて職場を見つけて働く。
特定派遣は、派遣会社と正社員の契約を交し、派遣先の職場で働く。

平成27年の労働者派遣法の改正により、法律上この区別はなくなっているが、就労方法は依然としてこの二つの形態で大きく異なる。もちろん、山じいが紹介しているOSTechの働き方は「特定派遣」であり、世の中が不況になり、派遣の雇止めがあったとしても、「OSTechに就職する」ということはOSTechの正社員になるということであり、職を無くすことはないのである。

ただし仕事は請負型の案件でない限り、どうしても派遣先のお手伝い感が否めない。
仕事のやり甲斐といった点では疑問があった。

もちろん、そういうお気楽な仕事をして、自分の人生を楽しみたいという考え方もあるわけで、そういう人には特定派遣はお薦めできる。
しかし、山じいはそういった人のキャリアを推奨しているわけではない。
だから、メーカー志向の名工大生が躊躇するのは仕方がないと思っている。

このような背景もあり、小幡さんからの依頼とはいえ、取材のための東京への足取りは重かった。
そんな悶々とした気分で臨んだOSTech本社取材。

まず最初にお会いしたソリューションサービス事業本部の瀧沢部長とエンタープライズセールス課の藤井課長のお話で、そんな心配は杞憂と化し、いつもの「おもろいやんけ、この会社!!」となったのであった。
さらに「こんなにおもろいのに何やってんのや?ここの採用は!」と、お二人に物申してしまったくらいである。

OSTechのソリューションサービス事業本部がおもろい

瀧沢部長と藤井課長が所属するソリューションサービス事業本部は、クライアント企業への請負や派遣をこなす事業部だが、なんとこの事業部、資金力にモノを言わせて、「建設系IT企業」と「酒造メーカー管理システムのIT企業」をMAで傘下にしてしまった。

今では、MAで強化したその「解決力」を武器に、幅広い業界各社から請負事業を勝ち取るまでに成長している。そう、ソリューションサービス事業本部は、押しも押されもせぬ「ニーズ先行型SIer」なのですよ。

それも、MAの内容から分かるように、決してシーズ先行(僕たちはこんなこと得意だから、こんな会社立ち上げました。どなたかご利用なさいませんか?)ではない。
既に機能していたシステムを、さらに世の中のニーズに合わせて活用するために、この二社を買収したんだ。

世の中には、ある分野に特化したSIer(システムの開発導入保守をする会社)はごまんとあるけれども、大方は前述のシーズ先行型であって、事業の幅が広がらない。

OSTechがすごいのは、派遣事業で培った「幅広いニーズ開拓能(これがなければ人を派遣する先が見つからない)」が、このソリューションサービス事業でのニーズ探しに有効に機能していることなんだ。
つまり、OSTechは「アウトソーシング業」と「研究開発・SIer業」をとても上手くコラボレートさせた企業なのである。

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左から藤井課長、瀧沢部長、小幡顧問

事業価値を高めるのに重要な技術力とニーズのマッチング

山じいはこんな業態の企業を以前にも紹介したことがある。R&Dと商社機能のみを持つ、知立の「槌屋」である。

この会社はニーズ発掘のために「商社機能」を上手に活用していた。自社製品を売りに出る、単なる技術営業にはできない凄技だ。

OSTechと槌屋、どちらもニーズありきの業態である。ただ、槌屋さんは自社で研究開発した製品を生産するための子会社を傘下に持っており、それで商売をしていた。

OSTechは製造機能を有していない。だからこそのSIerなのである。
ね、すごいでしょ!?OSTechはただの派遣企業ではないんだ。派遣事業から資金を生み出すと共に、世の中のニーズを嗅ぎとり、スピード感に溢れたシステム開発ができるのである。これはおもろい!!! 

だからこそ、お二人には次のような提案をしてきた。「OSTechの中に研究開発SIer事業部アウトソーシング事業部をそれぞれ別のカンパニーとして置き、それぞれ別で採用をすれば、研究開発SIerに集まる就活生の質が上がりますよ!」と。


ま、そこまでとはできないとしても、研究開発SIerにはアウトソーシング業とは別の採用ルートが必要だとお二人には進言してきた。

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AR匠を開発されたエンジニアのインダストリーDX課 土居さんから実際の使用感を伺い体験もさせてもらった

建設・不動産業界の人材不足へのソリューションに"HoloLens"

さて、この会社のおもろい事例をもう一つ紹介しよう。
OSTechはARというHoloLens(ホロレンズ)を活用した現場作業の支援サービスを販売している。

AR(Augmented Reality)は分かるよな!?「拡張現実」、つまり眼鏡をかけて観る視界の中に、いろんなデータを写し出すあれさ。ポケモンGOにも活用されている、現実の風景の中にポケモンが現れる、あの技術のこと。

AR匠のサービスはデジタル化や遠隔化で建設・不動産業界の人材不足を解消できる優れものである。
例えば、ホロレンズを掛けてマンションの壁を診ていくと、その壁の中に埋まっている配管やら、使用されている壁素材などの情報が映し出される。

また、今までは二人がかりで何時間もかけて調査していたマンションの外壁診断が一人かつ短時間でできるようになり、作業と同時進行で報告書の作成まで可能なんだ。 

このサービスをOSTechが0から作ったのか?というと、そうではない。
このシステムはマイクロソフトのHoloLens(ホロレンズ)というデバイスと、あの「マンションのこーとなら、ハ・セ・コぉ~♪」で有名な「長谷工コーポレーション」のマンション診断のニーズをOSTechが仲人として作り上げたスーパーコンビネーション商品なのである。

マイクロソフトと、長谷工が二社で組み立てればいいじゃないか!っというのは素人の考えなのである。
この二社ではあまりに業界が違いすぎ、出会うことすら難しい。ここに、先のITソリューションズ部門で話をした、OSTechの「業界を跨いだニーズ発掘力」が発揮されている。OSTechが間に入って両社のニーズとシーズを融合させることで、「AR匠」が実現できたんだな。

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理系人材のはたらき方が大きく変わりつつある今、OSTechはその先端を担っている

そしてせっかくだから、OSTechのR&D事業本部(アウトソーシングの事業部)の大将である執行役員本部長の中谷さんにも話を伺ってきた。

OSTechは社長を含め、役員の皆さんがとても若いのだが、OSTechR&D本部長も、またお若い。
山じいの素人アドバイスに軽々と乗ってくるわけでもなく、でも各所ポイントには深く頷きながらしっかりとメモを取っておられる姿が印象的であった。

中谷本部長はR&D事業本部という事業部全般を見ておられ、先述のソリューションサービス事業本部と肩を並べている、アウトソーシング業の統括責任者だ。

しかし、R&D事業部のメイン業務は、製造メーカーへの派遣や請負であり、各社の製造部門がとても大事なお客さんになっている。
ゆえに簡単にお客様である企業をM&Aで買収して事業化していくというわけにはいかないのである。

その辺りの難しさは、中谷本部長からも十分伺ったが、これからはM&Aで開発した機能材を製造していく仕組みづくりに、ぜひとも手を伸ばしてもらいたいものである。
そうして、OSTech HD R&Dカンパニー独自の採用システムを構築し、世の中の理系人材を我が物にしていっていただきたい。

世の中で何がヒットするかを予測し、そして人材を求める各業界に新たな人材を供給する必要性を探求することは、派遣業界には必須である。

その情報をフィードバックして、OSTech には研究開発における水先案内人として活躍してもらい、さらにおもろいテクノロジーカンパニーに仕上げていってもらいたいものである。

文章 山じい
編集/写真 つかっちゃん

後編はこちら

blog.nityamakei.com

 

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アウトソーシングテクノロジー

R&Dに特化した技術者派遣及び開発請負を行う、人材サービス企業。エンジニア派遣、開発請負、開発受託の3つの事業を手掛ける。会社のあり方、仕事のやり方が変化する中で「就社ではなく就職という新しい選択で自分の未来を切り開く」エンジニアの新しいキャリア選択を提示している。

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