山じい完全ウォッチング

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どんな難しい案件も施工してみせる老舗のプライド|おもろい企業 山田商会(前編)

f:id:idworks:20200225154050j:plainおもろい企業探索ツアー第13回は、『株式会社山田商会』。
このシリーズは名古屋工業大学に縁のある企業を訪問して、社長や役員、名工大卒業生に話を聞き、山じいの視点からその魅力に迫るという企画です。では前編をどうぞ。(過去の特集一覧はこちら)

創業114年の老舗企業「山田商会」とは

「なんと! 山じいはついに商社を紹介することになったのか? 冒険心あふれているな」と思った方、違いまっせ!
ま、そのうち商社さんは紹介することになると思うけど、山田商会は商社でもなければ販売会社でもなく、ガス管専門の施工会社なんだ。
1906年明治39年)創業、115年目を迎える老舗企業である…ってゲッ! そんな昔からガスってあったんかいな?
日本に初めて西洋式ガス灯が灯ったのが、1872年(明治5年)。
山田商会は、それから34年後にできたガス供給会社の名古屋瓦斯(東邦ガスの前身)と同時期に設立された。
へぇ〜〜、そんな昔から都市ガスってあったんだ!! ってのが今回の山じい一つ目の驚きでありました。
名古屋瓦斯は、1922年(大正11年)に東邦ガスに社名を変更。
名古屋の都市ガス普及と共に成長してきたのが、山田商会なんだ。

 

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東邦ガスの本社の西隣にある山田商会の本社ビル。金山駅から徒歩でアクセスできる、とても立地のいい場所にある。

圧倒的シェアで東海地域の都市ガスを支えている

東邦ガスのガス管を施工する会社は50社を超える。
にもかかわらず、山田商会のシェアは「33%(平成30年度)」という驚異的な数字なのである。
他社のシェアはどこも一桁台ということからすれば、山田商会はもう東邦ガスの施工管理部門と言っても間違いないくらいなんだ。
だからと言って東邦ガスの資本は全く入っていない。(これまたビックリマーク!)
逆に言えば、山田商会の売り上げの9割近くは東邦ガス関連の施工であり、東邦ガスあっての山田商会。
例えるなら、鮫とコバンザメ、イソギンチャクとクマノミのような共生の関係にあるんだよね。
東邦ガスもその辺りを意識してか、東邦ガステクノという施工会社を傘下に持っているが、山田商会への依存度は半端ないんだ。

経営の視点から見ると、この関係は一般的には危ういと言われている。
つまり、受注先が1社に依存しすぎていると趣が変わった途端にグシャっとなる危険性があるということだよね。
普通そういう会社をうちの学生連中は無論嫌がるんだけど、山田商会は違うんだな。
なんせ受注先が東海地区のインフラの巨星・東邦ガスだから、潰れることなんてありえない。
加えて、山田商会のシェア33%というのは驚異的な数字なんだよ、これは!!
つまり山田商会なくして、東邦ガスのガス配管事業はあり得ないんだよね。
こういうのを蜜月関係っていうのかな。

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さらにこの濃密な関係性は、山田商会の本社の立地を見ても分かる。
山田商会の本社は、金山駅から東へ300mの位置にある東邦ガス本社の大きな敷地に隣接しているんだ。
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さらに、この蜜月具合は社用車を見てもよく分かる。
山田商会のロゴがなければ、皆が良く知っている東邦ガスの車そのものだよね。

山田商会では、社員全員に社用車が貸与される。
職級が上がるに連れて車のグレードが上がり、最初は軽自動車、係長になるとデミオ、本部長になると、なんとなんと、あの燃料電池車・ミライが貸与される。
通勤も現場への移動も、この自分専用の社用車なんだってさ。
逆に、自家用車で会社に来ても駐車場には停められない。おもしろいねぇ〜〜!!

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施工管理の業務には常に担当する現場があって、そこに急行するために一人一台車が必要なんだ。
これまた新しい発見です。
自分の昇進が車のグレードで形になるってのも面白くないかい?

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人事の森田さん(写真左)と慌ただしい工事現場に驚きつつ見学する山じい(写真右)

文系学生に大人気!山田商会のハッシュタグは #安定 #地元

ここまで読んでもらえれば、山田商会はとっても面白くて安心できる会社だってことが分かるでしょ!!
採用関係者の話によると、山田商会は東海地区の文系の学生にはとても人気があるんだそうだ。
だって、安定・地元が売りだもんね。

では、なぜ名工大生にウケないか?
それは、山田商会のメイン事業が「施工管理」だからってことは想像に難くないよね。

現場では、ニッカポッカが良く似合う強面おじさんたちと仕事をしなくてはならない。
うん、確かに現場ではそれらしいおじさんやお兄さんたちが働いていたし、話を聞いた名工大のOBたちは浅黒く、埃っぽく、汗染みていて、決してオッシャレーな感じではなかった。
でもね、なんかカッコイイのよ彼ら。
取材で見た彼らは現場監督として「現場を仕切っている!!」って感じがひしひし伝わってきてカッコよかったのよね。
 

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ガスの導管の仕事現場は道の上である

都会で働ける都市ガスの仕事の魅力

そこでここからは、彼らがどうカッコイイのかを探ってみよう。
まずは、山田商会の施工管理という仕事について説明しよう。
山田商会での施工管理は、一般的に想像されるゼネコンやサブコンなどの建築現場の施工管理とは趣を異にしている。
山田商会の施工管理=ガス管の埋設・補修なのだ。
東邦ガスの人事が「東邦ガスの仕事はほとんどが都会(名古屋市域)でできる」と採用セミナーで繰り返し言っているように、都市ガスが走っているエリアは市街地に限られている。
ということは、山田商会の職場も市街地なんだよね。

で、ガス配管の工事には2種類あって、山田商会の中でこれら業務は完全に二分されている。

道路の下に埋まっているガス管を担当する「ガス導管工事チーム」(屋外配管工事)と、敷地内や建物に配管する「ガス設備配管工事チーム」(屋内配管工事)である。
この2種の工事は完全に分業されていて、他方への異動はない。
これらチームは扱う工事の内容が違うゆえに、働き方もそれぞれ違うんだ。 

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ガス導管工事チームの働き方

ガス導管工事チームは、山田商会の技術者である現場監督が1名と、配管工事士の2名、そこに協力会社からユンボ(ショベルカー)で道路を掘ったりする作業員と、交通整備の警備員が加わり、都合10名前後になる。
このメンバーで、東邦ガスのオーダーに従って次から次へと配管工事をこなしていくんだ。

うちのOBたち、つまり大卒が就くのは「現場監督」のみで、工事士や作業員となることはない。
山田商会のこの作業チームは現場現場で変わることはなく、少なくとも1年、長いと4年近くも同じメンバーで仕事ができるんだそうだ。
協力会社さんも殆どが山田商会の工事士さんたちが独立して設立するもので、気心が知れた仲間たちとなるそうだ。
山田商会の工事チームにおける配管工事士は、ほぼ全員が山田商会の社員であり、それはとても珍しいことらしい。
いずれにしても、山田商会の屋外配管チームは「One Team」なわけですわ。
入りたてのペーペー現場監督は、熟練工のおじさんたちに叱られ、可愛がられながら成長していくんだ。
長い間チームを組めるから、作業員のおじちゃんたちも若造現場監督をある時は厳しく、ある時は優しく教育してくれるんだとさ。

取材でお邪魔した西区の現場でも、うちのOB(土木科卒)である西尾君が、自分のTeamを手際良く仕切りながら、おっちゃんたちと上手くやっていたわ。
山田商会をよく理解しているおじさんたちと一緒に仕事ができるのは安心だよな。

 

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ガス設備配管工事チームの働き方

そしてもう一つの仕事「ガス設備配管工事」の方は、前者とだいぶ仕組みが違う。
この業務は、敷地内や設備内のガス配管の埋設や移設がお仕事であり、ここは山田商会から派遣される現場監督と工事士という、山田商会の社員だけのチームで実施される。

現場監督は一度に複数件の現場を担当しながら、一日にいくつもの現場を回って工事士に的確な指示を出していく。

こちらはたくさんの現場を抱えて、その進行をマネジメントをするのが主務であり、頭をしっかりフル稼働しなければならない役回りなんだそうだ。

これらのガス配管業務、よく分かったかな?

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掘ってみないと分からない! ガス工事の現場監督には頭脳が必要だ

ここまで読んでみると山田商会のお仕事は、ガス管を埋めたり繋いだりするだけの単純作業のように聞こえて来てないかい??
いやいやいやー!! ガス管の配管ってそんな単純なもんじゃないんだよ。
取材当日も、名工大OBで現場監督をしている西尾君の仕事ぶりを見せてもらう段取りで、西区の工事現場まで行ったんだけど、到着時ガス管はすでに土の下に埋まっていて、後はアスファルトで固めるばかりの状態に!!

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西区の工事現場に伺うも、スケジュール変更によってガス管を覗くことはできなかった。

よくよく聞いてみるとね、道路を掘り返してガス管を確認したら、図面に書いていない不思議な配管が近くに通っていることが分かり、話が違うよ!! と。
東邦ガスに一度確認をしてから再稼働ということになり、今日のところは埋め直しという判断を現場で西尾君がしたそうだ。
道路を通る人のために、現場はできるだけ早く復旧させるのが現場監督の仕事。
その作業を進めながら、手の空いた人員を次の現場へ送り込むことも考えるそうだ。

こんな風に、わけの分からない不明管(電気か水道かも不明!)が突然出てくるのは日常茶飯事。
なんたって都会の道路の下にはいろんな配管が碁盤の目のごとく張り巡らされていて、掘ってみないと分からないんだって。

そう、この無理難題な工事を、なんとかこなすところに山田商会が圧倒的なシェアを誇る所以があるんだ。
そこを説明しよう!! 

 

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混線する地下の配管工事をやり遂げられる山田商会のノウハウ

ガス配管・導管工事は、施主の東邦ガスなどから業務依頼が来るところから始まる。
だからガス配管に関しては営業はいらず、仕事が回ってくるかどうかはその施工管理会社の腕次第である。

で、仕事が降ってくるとまずは業務内容と図面から業務フローを作成し、関係各位(中電、上下水道局、通信会社)に連絡を取った後、道路の使用許可を役所に申請して工事期間を迎える。

水道管は脆いものが多く、重機でコツンってやったら、大洪水となって周りは断水する。
電線をブチッとやっちゃえば、あたり一帯は停電! 住民からどれだけ叱られるか!! 補償も大変だ。
近頃は都会から電信柱が消えてるでしょ。
そう、近頃は電線の埋設が進んでいるのよね。
そして何より怖いのが近頃幅を利かせてきている、通信ケーブルなんだって。
一本ブチっで、数億円から数十億の補償!! 企業のいろいろがぶっ飛ぶからね。
この高価な通信ケーブルがガス管の近くに張り付いていたりすると、地獄らしいですわ。

道路下にはこういった配管や配線が道路下には我が物顔で縦横無尽に走っているが、統一のデータベースがあるわけではなく、掘ってみないと分からない。
今回のように、掘り起こしてみたら「何この管?」ってことも多いそうだが、安全にガス管を配管できるノウハウは山田商会の真骨頂で、不可能を可能にする施工管理会社なんだ。

ガス導管工事はトラブルで工事がストップして工期が延びたとしても、事前に役所に届け出た道路の使用期間は延長できない。
「チョット難航してるので、工期を延ばします」ったって許されないんだそうだ。
加えてお天気も大敵で、大雨だと道路を掘り返す工事なんてできない。
こんな切羽詰まった緊張感バリバリの仕事が、山田商会の施工管理なんだって。

運転中、道路工事で渋滞しているとムッとしないかい?
それがさらに自分の家の周りだったら、「こら、いつまで穴掘っとんのじゃ!!」って怒鳴りたくなるよね。
そんな中、身の細る思いで工事現場を監督しているのが我らがOBだったんだね。
アハハ、こんなこと言うと、余計に山田商会回避になっちゃうかね…ダメダメだなぁ…

 

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難しい案件は必ず東邦ガスの右腕、山田商会へ

でもね、我らがOBで現場監督をしている西尾君いわく、「山田商会はそれでもやるんです。どんな困難な埋設状態でも、厄介な指示内容であっても、英知を集めてなんとかしてしまうんです。」
工期が延びれば赤字受注になるんだけど、それでも山田商会は何とかしてやり遂げる。
だから東邦ガスは、難しい案件があれば必ず山田商会へ卸してくるんだそうだ。
山田商会なら何とかしてくれるってね。
だからこそ50社以上もある施工管理会社の中でダントツのシェアを誇っているんだね。

今度、名駅にリニアがやってくるのは、皆知ってるだろ。
名古屋駅周辺でも既に工事は始まっている。
先日ルーセントタワーの37階から名駅を見下ろす機会があったんだけど、なんとJR線と直交した名古屋駅の地下で工事が既に始まっているんだ。
あの名駅の地下にリニアの駅ができるんだよ。

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JRと名鉄近鉄、それに地下鉄は東山線桜通線、加えて日本有数の地下街が!! そんな名駅の地下を掘り返すということは、どんな大変なことか容易に察しがつくだろう。
ってことは、山田商会の仕事が増えるんだよね!!
ってか、山田商会にしかできない仕事が、ここからリニア開通まで降り注ぐことになる。
山田商会の現場監督諸氏は武者震いをしているだろうね。
どうだい、そんな導管工事で地下の謎解きができる山田商会に入ってみないかい。
One Teamで、地下を掘りまくろう!!
 

文 山じい
編集・写真 つかっちゃん 

 

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株式会社山田商会
1906年に創業し、来年で115年目を迎える老舗企業。名古屋瓦斯の本管工事から事業は始まる。屋内管の工事やガス機器の販売も開始し、終戦後はコークスの販売や水道・下水道工事への参入などで着実に事業の幅を広げ、現在ではリフォームも手掛ける総合設備工事業者。インフラの老朽化に伴う更新工事や、長い歴史の中で培ってきたノウハウと信頼による受注の増加で緩やかに成長し続けている優良企業。

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■ 問い合わせ先 
 (株)山田商会 人事部 人事課   jinjibu@ymax.co.jp

■ 人事部からのメッセージ
名工大生のみなさま!本記事を読んで、おもしろい企業と感じられた方は、お気軽に会社見学にいらして下さい。
景気の影響を受けない、114年間で赤字が1回だけの超安定企業です。
山田商会の特長が分かりやすく掲載されている、採用ホームページもぜひご覧ください。
随時会社見学を行いますので、jinjibu@ymax.co.jpまでご連絡下さい。
お待ちしています!

 

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