『おもろい企業探索ツアー』第3回は日東工業株式会社。
このシリーズは名古屋工業大学に縁のある企業を訪問して社長や名工大卒業生に話を聞き、山じいの視点からその魅力に迫るという企画です。後編をどうぞ(前編はこちら)。
採用の最前線で学生と向き合う松本課長の悩み
18入社の名工大卒業生の話を聞く前に、人材開発課長の松本さんから話を伺った。
松本課長は技術の現場や経営層の人たちと違い、採用の現場で学生と接する中で日東工業が学生からどう見られているかを感じ採用の難しさを実感している。
経営層なんかは「こんな大きな会社なのに何故もう一つ人気がでないんだろうか?これだけ経営基盤がしっかりして、こんな立地にある会社なのに・・松本君、しっかりやりたまえよ!!」と思っている(のかも)。
学生の生の声を聴き、寄り添って、苦心して日東工業にマッチする学生を選んで、今年は名工大から4名も日東工業に導いてくれた。
彼らと話をして分かったが、しっかりと日東工業にマッチングしていて会社を名前や規模感で選ぶ学生とは質が違った。
山じいは日東工業にマッチした学生がこの会社を見つけ出せるように、しっかりブログを書かねばと‥肝に銘じた。
松本課長とはタッグを組んで、この会社なりの採用の打ち手を考えようと思う。
課長、頑張りましょう!!
18入社の名工大OB・OGのリアル動機
本学OB課長2名と対談した後は、この春に日東工業へ入社した(俗にいう18入社の)本学OB・OG3名と話した。
長久手市の本社研究開発センターでキャビネット系の仕事を主とする彼らの入社動機などをじっくり聞いてみよう。
長久手市の小学生ならみんな知ってる?!日東工業
先ずはレディーファースト、大坪さん。
生命応用化学専攻修了、研究室は分析分野だが、どう考えても日東工業には無縁な研究をしていたように思うが‥果たして彼女はなぜ日東工業を選んだのか?
これがですね、彼女はなんと長久手市民…
日東工業は積極的に地域との交流を図っていて、長久手市内のほとんどの小学生が社会科見学で工場やショールームを訪れる。
その成果もあってか長久手市にはイメージキャラクターのソーライオンを含めて日東工業の事を知らない子はいないらしい。
大坪さんも小さい頃から日東工業の名前だけでなく、何を作っている会社なのか知っていたそうだ!!
これは凄い採用戦略だよね。
どこかの慌ててテレビのCMで採用アピールする大手企業よりも、安価で確実だわ。
名工大生で日東工業の事を知っているのは、名東区と長久手市民ぐらいだろうね。失礼ながら・・・。
彼女の第一志望は化学系の会社だったがダメで、あれこれ見ているうちに日東工業さんに近づいてきて6月頃ここに決めたそうだ。
最終的な決め手は「人」
最終的な決め手は、対応してくれたOBさんたちの印象だったとか。
僕が色々と就活生から聞いていると、あれこれ迷った挙句、会社を決める時の一番の要因は何時もここ。
会社の雰囲気、OBさんたちの様子、人事の人柄なんだ。
人事の皆さん、ここんところ本当に大事ですよ。御社を魅せるのに会わせるOBの質はいの一番ですよ。
だからと言って、御社の4番バッターが良いわけではないからしっかり人選してくださいませ。
彼女の就活の軸は
- 暮らしに関わること
- 女性が働きやすい地元企業
長久手本社の勤務なら歩いて通えるし、産休復帰率も100%で女性が働きやすい制度がある日東工業は彼女にとってバッチリだったんだよね。
研究室選びと就職先選びは繋がっている
2人目も何故だか生命応用化学専攻修了の院卒、加藤君。
あれ、ここ電気系の製造業の会社さんだったよな??
彼の出身は無機化学の研究室だけど、これまた日東工業とは縁もゆかりも無い研究室。
といっても、大坪さんの研究室も、加藤君の研究室も、就職先が必ずケミカルな企業という風潮は無い(これは研究室選びの重要なところ)。
彼の第一志望は名工大生に大人気のミシン屋さんだった。
あそこは、マッチングシステムでも簡単に落とされるけどすぐに答えを出してくれるから人気。(余談だけど名工大のジョブマッチング型推薦方式はこのミシン屋さんと始めたんだよ。)
彼は二段目のマッチングに外れ、隣にあるガスコンロ屋さんも視野に入れていたけれど、5月の早い時期に日東工業さんに決めちゃったんだって。
彼は長久手市民ではないので、就活するまで日東工業って何?日東電工の関連会社??程度の認識だったらしい。
で、彼の決め手も人事さんの対応と会社の雰囲気で、松本課長の気さくな感じが気に入ったそう。
日東工業の人事さんは佐藤部長をはじめとして、とても東証一部上場の大企業人事って感じしないからね。
おほほほ、これ失礼??
彼の軸は「安全・安心」。
ミシン屋を攻めていた頃はまだ軸定まっていなかったんだろうね。
だからダメだったんだろうね。軸は重要だから。
電気の安全・安心を世の中に届けるプライド
分電盤は住まいの安全・安心には無くてはならないもの。
山じいにとって日東工業の第一印象は配電盤とその入れ物であるキャビネットを作っているだけでつまんないなーって感じだったんだけど、開発の課長さんの思いや、佐々木社長と話すうちに格好よく思えてきちゃったよ。
世の中に「安全と安心」を素早く届けることにプライドを持っているんだ。
だからよそ者の山じいが「なんか名工大生がドキドキするものありますか」と聞いても、皆さんにっこりと話をかわす。
うちの大事はこの「安全と安心」なんだとね。
そうだよね、ガスコンロでドキドキできますかっていうのと同じだよね。
この世の中に安全と安心を届けることに命を懸ける!!
車より確実に皆の命を守る会社だぞ。
加藤君はきっと就活中にそこに気付いたんだね。
その上、連結3100名の従業員数と1000億円の売り上げと近頃のM&Aに見られる財政基盤の余裕の表れ。
これも働く上での「安全と安心」だよね。
ドキドキ・ヒヤヒヤしながら仕事したくないよね。
海外出身者にも対応できる会社
そして最後はベトナム出身のカオ君です。
彼は留学生として来日し日本語を勉強した後、名工大で電気系を専攻した学部卒。
広報室の大島さんは普通に日本人だと思っていたくらい日本語が堪能。
そんな彼は就活に少し出遅れて、秋から企業研究をスタート。
9月初めの企業研究セミナーvol.3で日東工業さんと出会ったそうだ。
彼の軸は
- 電気の知識が活かせる
- グローバルな事業展開をしている
- 留学生採用の実績がある
日東工業は中国やシンガポール、タイにグループ会社があり事業のグローバル化も力強い。
現在カオ君はキャビネット事業の海外対応を担っているそうだ。
マッチング=居心地の良さ
で、彼が日東工業に決めた理由も「この会社の優しい雰囲気」。
会社の優しさって何なのさ??これを「タルイ」って毛嫌いする人もいるけど、それは人それぞれでこれがマッチングなんだよ。
だから山じいは沢山の会社さんを名工大生に紹介したいんだよね。
ぐりぐりしている尖った会社に魅力を感じる人も居るだろうけど、その逆も確実にいる。
前にISOWAさんを紹介したけど、またISOWAと日東工業は優しさの種類が違うように思う。
同じオーナー企業とは言えども、日東工業は連結売上1000億超の大企業。
その大きさ、安心感、優しさもこの企業の売りなんだよな。
ベトナムの子って、総じて優しいし家族思い。
将来的にはベトナムに帰って家族と幸せに暮らしたいと思っている子が多いように思う。
カオ君もベトナムには妹さんが居て、国のご両親はきっと彼が守っていくんだろうね。
その為にも「安全・安心」の日東工業はぴったしカンカンなんだろうな。
名工大に在籍する留学生諸君、優しい安全と安心の日東工業で君たちの国を幸せにしよう。
日東工業のマザーファクトリーがある菊川を訪問
さあ取材場所を本社から静岡県の菊川工場に移そう。
名工大から車で走ること2時間。
日東工業のマザー工場(生産システムや生産技術などのモデルとなる工場)は東名高速の菊川インターを降りてすぐ、茶畑を抜けたところにある。
日東工業の社章(ロゴマーク)にも使用されている赤が随所に施され統一感のある敷地内。
東京ドーム4個分の広大な敷地に鎮座したマザーファクトリーは、その名に恥じることの無い大変立派な工場だった。
豪華な試験設備の数々を体感
前述した通り、日東工業には立派な試験設備がある。
自然環境を模擬できるこれらの設備で製品をテストし、品質を保証できるものだけを販売している。
たくさんある試験設備の中から大型のものを3つ見せてもらったので紹介しよう。
一つ目は耐震試験設備
三次元で揺れをオーダーできるので過去の地震を再現することも可能。
社屋に揺れが伝わらないような二重構造になっており、見えている加振台以上に壮大な設備で、実際揺らしている時の騒音はすごかった。
ここでとったサンプルを本社の解析チームでグラフィック化している様子も見せてもらった。
二つ目は風雨試験設備
風速60m/sまで起こせるこの設備で雨と風を同時にキャビネットに当て、暴風雨に対する強度や中にどれくらい水が入るのかなどを調べる。
電気の最大のライバルである水を防ぐのはキャビネットの第一使命。
三つ目は日射熱試験設備
恒温室とLED照明のメーカーにコラボして作ってもらった特注の試験設備。
中にはメタルハライドランプが三面設置されており、太陽の照射角度を再現できる優れもの。
この中にキャビネットを設置し模擬太陽光を当ててキャビネット内の温度を計測する。
カスタマイズ品も多い日東工業のキャビネットは中に入れる機器の種類(分電盤なのか、通信機器なのか、はたまたAEDなのか)によって最適環境(温度・湿度等)が異なる。
設置される場所も様々なので、実装前にここで確認して通風口や換気扇、クーラーといった対策を施す。
当初、点灯の予定はなかったが無理言ってお昼休みの直前に付けてもらった。
名工大生に期待されるCONNECTED製品の実現化
1800名の正規社員中、名工大生は4番目に大きい勢力であるそうな。
そんな社員配分らしく工場長の名工大生への印象はすこぶる良いそうだ。(ま、山じいの手前‥ヨイショもあるだろうけど)
この売上1000億超の分電盤とキャビネットを作っている愚直な大手メーカーを引っ張っていけるような名工大生を就職させたい。
その為には何かが欲しい・・そこでここでもこの質問を工場長にぶつけてみた。
山じい「モノづくり屋である名工大生をときめかすことのできる売りは無いですか?」
しかし案の定、工場長の答えも・・にっこり微笑んで
小西工場長「うちの売りは、分電盤とキャビネット製造のプロフェッショナルを目指していることです!」
っと力強く(;^_^A。ですよねー!!みんな同じだ―。
マザーファクトリーの工場長としては至極当然なお答えで、「ハイ、ごもっともですぅ―!」って答えちゃったよ。
何とも、社員教育の行き届いた会社さんだわ。
皆さんしっかりと社長の想いを継いでいらっしゃる。
でもそれだけでは、うちの連中、この会社を目指さない。
山じいは食い下がった。
山じい「でも、御社には無駄に立派な(大変失礼!)試験設備や本社研究開発センターがあるじゃないですか。研究開発センターの課長さん達が紹介してくれた感震ブレーカーや、制震ラック・ガルテクト、そして電力消費情報を集積できるHEMS対応の分電盤もあるじゃないですか?それに対しての現場の大将(小西工場長)の想いはどうなんですか?」
そしたら・・
小西工場長「勿論それら先端製品を通した電気と情報のCONNECTには十分な可能性があるんだけれど、現状では商売になり得ない。」
工場長はこう考えているようだ。
電気の消費情報はビッグデータに活用できる
そう。CONNECTED製品には将来的な夢がある。
しかし、それらを実装して商売に結び付けるだけのノウハウや技術力は今は未だ日東工業にない。
でも、そういう、ノウハウを有する企業や、そういうBig Dataに興味のある企業は沢山あるはずで、そういう企業とアライアンスを組んで日東工業を進化させていかないといけないし、山じいはできると思う。
なぜなら日東工業の分電盤やキャビネットは既に各家庭やビル・工場に実装済みであり、インフラ面の整備は済んでいるのだから。
こんな有利な状況は無いはずだ。
小西工場長「先進企業とアライアンスを組むためにも、まずはそういう技術力をアレンジできる人材が必要であり、ゆくゆくは自社でそういうノウハウを積み上げ、イノベーションを起こす必要がある。」
とおっしゃるように、今後のために名工大生を採用するんだと。
そしてその為、つまりはそんな道楽を許す為にも、この菊川工場はしっかり生産をしてガッツリ儲けていかなければならないんだと力説されていた。
生産技術にも革新の余地あり!求む名工大生
そしてもう一つ、これは山じいがマザーファクトリーのキャビネットや分電盤の生産ラインを見せてもらって思ったことなのだが、特にキャビネットの生産ライン・・・確かにきれいな工場なんだけど、簡単な箱を組み立てるだけなのに(とは言っても、型番やらなにやら、流れている製品はみな違う)自動化が全く進んでいないように感じた。
前編でも触れたが商品企画の鈴木課長が「キャビネット作りは板金と組み立てですが自分が入社してから(18年間)キャビネット生産ラインに革新的な改善はほとんどないです。」と言っていた。
その言葉通り、工程にロボットが入っている様子はなく、ほとんど手作業・・・
最終製品の運び出しに、大きなロボットが力仕事をしていただけだった。
それと工場内で人よりも通行を優先されていたフォークリフトの数はこれまで回った色んな工場の中でも突出した多さだった。
こういった生産ラインの自動化や効率化は、これからの日東工業の課題になるのではないだろうか?
そういう工程に革新的改革を目指すことは、名工大の技術屋として、やり甲斐のある仕事になるのではないだろうか!!
小西工場長の元で、日東工業のマザーファクトリーを改善してやろうっていう気概のある名工大生よ、現れ出でよ!!!
日東工業を山じいが要約すると
ここまで日東工業の面々から話を聞き、巨大な試験設備やキャビネットと分電盤の生産ラインも見て、この会社を表現できるキャッチを3つにまとめた。
- 人の安全・安心に携われるメーカー
- 優しい人に囲まれて働ける
- 盤石な財政基盤の元で安心して働ける
こんなところだね・・・あはは、山じいも感化されちゃったわ。
佐々木社長も浅野・鈴木両課長も、小西工場長も、そして入ったばかりのうちのOB・OG達も皆ここをアピールするんだよね、いの一にはね。
でも果たしてこの会社のポテンシャルはここだけだろうか?
そんな会社があれ程の巨大試験設備を作るだろうか?
そんな会社がこんな「山じいのおもろい企業探索ツアー」企画に乗ってくるだろうか??
日東工業さんは今まさに変わろうとしている。
勿論、先に示した日東工業のキャッチは保ったまま。
広報も大胆に展開中
広報室では日東工業の認知度を上げるため、現在さまざまなことに取り組んでいる。一部を紹介しよう。
- 愛知ブランド企業認定 日東工業のブランド化を推進〜今年度は日東工業、マキタ、東朋テクノロジー等、計9社が認定された。
- テレビ東京系 全国ネット「知られざるガリバー」に出演
- テレビ愛知「愛知県工業高校生 ロボット競技大会」に協賛
- ながくてサイエンスフェスティバルに協賛・出展
- リビング × メーテレ マラソンパラダイス2019に協賛
- 適性フィールドが分かる!AI診断「もしもあなたが実験器具だったら、何タイプ!?」3つの設問に答えるだけであなたが活躍できる部署を判定!URLを要チェック!⇒ https://character.nito-simulator.com/ (山じいのTwitter @NITyamakei をフォローしている学生たちには流れるかもよ)
- 「がっちりマンデー!!」のようなメジャーな番組に出演するべくあの手この手で奮闘中。
ね、気合入ってるでしょ・・・。
山じいの妄想する日東工業のこれから
ここで、最後に山じいが勝手に妄想する日東工業の技術のこれからを記してみよう!KeyWordsはこれだよね。
日東工業ではCONNECT!というキーワードの元、配電盤や分電盤で計測できる情報を活用する技術展開が考えられる。
例えばすでに市販されている感震ブレーカーで、感知した揺れのデータを回収しBigDataとして活用できるようにすれば地盤・土壌の研究に応用できるのでは?
個々の住宅の震度確認による家のダメージ評価にも利用できる。
すでに静岡県掛川市などと実証実験や木造家屋保全の取り組みが始まっているそうだ。
もう一つはHEMS対応型分電盤の活用。
HEMS=Home Energy Management System つまり、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム。
分電盤はコンセントへエネルギーを分配する機器なわけで、このHEMSの中心に分電盤を配置するのは容易だろう。
これを用いて太陽光発電やコジェネ、或いは自家用車として活用しているEVなどの外部電源の制御や解析機能を分電盤に持たせればスマートハウスの中心機器を担えるはずである。
ね、日東工業の技術、未来に輝いているよね。
でも、まだまだ安全と安心を家庭や工場に送り届けることが大事となっている会社なんだ。
君達名工大生の力で日東工業の未来を切り開いていこうではないか!!
今でこそ、入るのがそんなに難しい会社じゃないけど、そのうち・・・・推薦書持って行かないと入れないような、三河の車屋さんみたいになるかもよ・・・っていうのは広報室の大島担当部長談でした。
山じい
日東工業株式会社
愛知県長久手市に本社を構える東証一部上場の配電機器メーカー。電設資材のキャビネットでトップシェアを誇る。設立当時はオーダーメイド受注が当たり前だったキャビネットのサイズを規格化しニーズにいち早く応えられるビジネスモデルを確立。昨年設立70周年を迎え安定期にあるが、加速するIoT化に対応した製品のイノベーションにも挑戦している。
公式サイト https://www.nito.co.jp/
新卒採用サイト https://www.nito.co.jp/saiyo/
よくわかる「業界と日東工業」
https://www.nito.co.jp/saiyo/world_industry/
名工大OB阪本さんの仕事紹介ページも読んでね
https://www.nito.co.jp/saiyo/staff_technical/04/
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さ〜て、次回の『おもろい企業探索ツアー』は?
メーカー機能を持つ専門商社、株式会社槌屋を取材して来ます!驚くべきことに今春、名工大生が5名も入社するんです。これに山じいが食いついた!知立の研究開発センターなどを訪ねて槌屋の魅力に迫ります。メーカー機能を持つ商社って何?理系学生に商社は関係ないよって?!そんな君にぜひ読んでほしい内容になる予定。
公開は2019年4月上旬...LINEとtwitterでお知らせ。
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つかっちゃん