山下研の歴史
昨週末、本学学生会館の大食堂で、山じいの研究室恒例の「津田・南後・山下・出羽・近藤研OB会」を開催した。
ここ5年くらいは毎年この時期に開催しており、200名を超えた年もある。
名前から分かるように創立時のボスは津田教授で、1969年に設立されている。
山じいがこの研究室に入研したのは設立から11年たった1980年4月、その時は化学のやれる研究室だがボスが割といい加減で、三時のお茶の時間に研究室に居ればよい、という触れ込み。
そんな甘い言葉に誘われて集まったのが、少林寺拳法部、極真空手サークル、空手部ラグビー部に所属する猛者どもの集まりだった。(山じいはアメリカンフットボール部に一時所属していたが、入研時には辞めていた。)
喧嘩は日常茶飯事。
部屋にあった木製の丸椅子は殆どが正拳突きの餌食になり、半分に割れていた。もちろん女子などいる筈もなく、ここまで11年で在籍した女子の数はたった3名だった。
そこから数えて三代目の教授が山じいなのだが、海在り山在り…色々ありました。
うちの研究室のOBだけで400名は超えているのです。凄くない???
この研究室はボスと中ボスの内紛が絶えない(二代続いた・・その時山じいは助手。初代の中ボスは名前すら残っていない)。
そんな中で研究室を維持することに勤め続けると、この山じいの様な出来損ない教授が出来上がるのだよ。
研究よりも学生の面倒・・・そうやって、研究室の面倒から、学科の学生の面倒、大学全体のメンタル不調の学生の面倒(学生なんでも相談室・学習相談室・ぴあサポートの設立)と続き、2007年からはその当時の学長の指令(困った学生の支援だけでなく、普通の学生の支援もしろ!)で、キャリアサポートオフィスの設立に合わせて、就活サポーター、名工大リケジョの会SAYAの設立と…こうしてちょっと変態な今の山じいが形成されてきたんだ。
ま、そこは良いとして・・・こういう流れでうちのOB達は研究室大好き人間に育ってくれた。
毎年やっているOB会に200名近く参加してくれるんだよ(今年は山じいが集客サボったので、それでも125名であった)。
山下研が繊維高分子工学科(今のソフトマテリアルプロプラム)から応用化学科(生物生命プログラム)へ放り出された1985年の大規模な学科改組以降は、女子が多く集まるようになり(山じい効果かああ???無いな!)なんとうちの研究室の半数近くが女子になることも稀でなく、ひどい時には2人の男子に8人の女子って時もあったんだよ。
そうなると研究室内での恋愛だけでなく、結婚も無茶苦茶多く、パパっと数えて20組はあるんだよな・・なんちゅう不純異性交遊な研究室だ。
仲の良さがわかって頂けただろうか??
だから、うちのOB会は家族もウエルカムで、近藤産興でキッズスペースを借りて作っている。
親の欲目か自分の子を理系にするべく、OB会の日には早い時間からチビ達のラボツアーが有るんだ。
今年はチーズ作りと、擬似イクラ作り・・・
どちらも化学反応を活用している。今回参加したうちの孫三人も喜んでいたわ。
もう山じいの一番最初の指導学生が既に還暦を迎えるという・・・あはは、山じいは幾つ??ってね、山じい21歳から助手やってんのよ。
だから一番最初の指導学生は学年は下だったけど、年は半年上だった(@_@)。
なんでそうなるのさ。
だからチビだけじゃなく、OBの子供は既に成人し、結婚してる人も居て、当然受験生も沢山居るので研究室先輩による進学相談なんてのもやったことあるんだ。
中々おもろいで・・・
うちにも孫は4人いるけどさ、学外にも孫みたいなのが山ほど居てね…
みんな、うちのOB会では、人のことを禿じじい呼ばわりして会場を走り回っているわ。
ぜひ研究室OB会の定例開催・積極参加を
さて、話を本題に戻そう・・・「研究室OB会は最強の業界研究会」ですな。
自分達の研究室を巣立った先輩が、鳴り物入りの企業に勤め、OB会に毎年帰ってきてくれる。
そして話をしてくれるんだから、こんな熱い社会人との交流会は無いよね。
近頃はOB訪問したくっても、個人情報煩いからなかなかできないんだよな。
山下研は別です・・・なにせ不純異性交遊盛んな研究室だったので・・・個人情報は皆の物・・なんて叱られそうだけど、みんな本当に協力的に、後輩の就職相談に乗ってくれるんだ。
今年の参加者、大人94名、子供19名で、総勢123名で会社もざっと数えたところで、31社。抜けてるところあったら許してくれい。
デンソー、アイシン精機、積水化学、花王、JSR、パナソニック、DIC、日本ガイシ、村田製作所、豊田合成、住友理工等々・・・凄くないかい??
山じい研のOBさんたち凄いわ。大将こんななのにね・・。
勿論役職も凄いのが居て、トヨタ自動車の部長からユミコア・日本触媒の社長になった山じい同期を筆頭に、花王の統合本部長、日東電工の本部長、イノアックの役員、竹本油脂のNo3、明成化学工業のNo3と会社を引っ張っている大物までたくさん居るんだ。
そんな奴らが毎年帰ってきてくれている。
そしてうちの学生達はそんな先輩方から、色んな会社の情報を貰い、また就活におけるアドバイスももらえているんだよ。
近頃は採用にコネを使うってのは流行らない・・・
よく父ちゃんが大手企業の部長を知ってるので、コネを使ってなどと可哀そうな話を持ってくる奴がいる。
そいつのせいというよりも時代錯誤な保護者が就活に口を挟んでくることが弊害だ。
そんなコネの話を相談に来た奴には、知人の部長なんてクソの役にも立たんぞ!!ッと跳ね飛ばしている。
その相手が役員クラスで、君や人事のことを良く分かっているのならば可能性はあるがね。
でもね、今、リファラル採用ってのが中途採用では盛んに活用されている。
その企業のバリバリ社員が自分の知人を自分の部署や会社に、紹介するって言う採用方法だ。現役が自分の仕事場に紹介する流行りの方法だよ。
現役は変なのを自分の部署になんか紹介できないからね。
下手な奴紹介したら自分の評価が下がるばかりか仕事がやりにくくなる。
だから、良い人が紹介される確率が上がるよね。
つまり現役バリバリのOB達が自分の研究室の可愛い後輩の事を紹介するっていうのは、新卒採用のリファラル採用になるんじゃないかってね。
ま、ポテンシャル採用の新卒の場合は、そこまで通用はしないだろうけど、こいつなら安心して任せられますって・・自分の研究室のOBならば結構言えるんじゃないかなあ??
だってどういう研究室生活送って来たかって分かってるんだもんね。
つまり、君たちの研究室でも、指導教員にお願いして声掛けをしてもらい、OB会を開いて活用しなくちゃ。
そしてそういう研究室を目指さなきゃ。絶対に就職に有利ですよ、山じい研!!
山じい