あれは三年前の正月辺りだったか?業界地図「MONO」を全国で出版しているアールコンサルティングの営業、梶田君が山じいの部屋を訪ねて来た。彼はこの東海地区でのMONOの人気を上げるべく社長命令を受け、単身名古屋に乗り込んできたのだ。
東海地区の企業群をMONOに載せれば、東海地区の大学に評価され、それがすなわち、掲載社数増に繋がるという甘い狙いだったんだが、これがまたさっぱり、笑っちゃうほど各社に相手にされなかったそうだ。
そこで、山じいのところへ相談に来たってわけ。ちょうど名工大も平成28年度から始まった教育改革で、2年生にキャリア教育系の必修授業「産業論」が始まろうとしていた。その運用を任されていたキャリアサポートオフィスとしては渡りに船。
梶田君に「MONOを名工大版にしたら売れるで!!」っと提案したわけさ。山じいとしては、あわよくば名工大版の業界地図を企業さんの協力で作ってもらい、これを産業論の教科書に使ってやろうという魂胆だったんだ。そしたら、この悪巧みが大当たり。面白いぐらいに企業受けが良く、梶田君も、アールコンサルの社長もびっくりだった。
初版から66社の企業さんが参画して下さったんだ。よくある業界地図に直近5年の名工大生の採用人数を入れたことで、MONOを見れば興味のある業界内のどの企業が自分にフィットするかが読めるんだな。それこそ業界初の個大学版業界地図「名工大版MONO 」が出来上がったってわけさ!!
山じい